“儀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
86.8%
こと5.3%
5.3%
しるし2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし、金がなければお前様まえさまとも夫婦になれず、お前様の腹の子の始末しまつも出来ず、うき世がいやになり候間そうろうあいだ、死んでしまいます。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(身代りが、——そのことで、やいの、の、殿、まだ「とりあげ」が出来ぬに因って、一つな、このあたりで、間に合わせに、ろう!……さて、どれにしょうぞ、と思うて見入って、ながまわいていたがやいの、のう、殿。)
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
然ニ先日御じきに申上置候二件の御決、何卒明朝より夜にかけ拝承仕度。はた、芸州士官の者共も京師の急ニ心せき、出帆の日を相尋られ居申候。彼是の所御察被遣候。
私事わたくしこと人々の手前も有之候故これありさふらふゆゑしるしばかりに医者にも掛り候へども、もとより薬などは飲みも致さず、みな打捨うちす申候まをしさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)