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儀
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ぎ
ふりがな文庫
“
儀
(
ぎ
)” の例文
わたくし
儀
(
ぎ
)
、金がなければお
前様
(
まえさま
)
とも夫婦になれず、お前様の腹の子の
始末
(
しまつ
)
も出来ず、うき世がいやになり
候間
(
そうろうあいだ
)
、死んでしまいます。
温泉だより
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
筆なる者は罪もなく殊に孝心な者故助け
度
(
た
)
いとて訴え出でたる幸十郎は
最
(
い
)
と神妙の至りで有る、筆
儀
(
ぎ
)
は
咎
(
とがめ
)
も申し付けべき処なれども
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宿し奉りし處
御部屋住
(
おんへやずみ
)
の
儀
(
ぎ
)
成
(
なれ
)
ば後々召出さるべしとの御約束にて
夫迄
(
それまで
)
は何れへ成とも身を
寄
(
よせ
)
時節
(
じせつ
)
を待べしとの上意にて
御墨附
(
おんすみつき
)
御短刀
(
おたんたう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
パリス
何
(
いづ
)
れも
名譽
(
めいよ
)
の
家柄
(
いへがら
)
であらせらるゝに、
久
(
ひさ
)
しう
確執
(
なかたがひ
)
をなされたはお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
儀
(
ぎ
)
でござった。
時
(
とき
)
に、
吾等
(
われら
)
が
申入
(
まうしい
)
れた
事
(
こと
)
の
御返答
(
ごへんたふ
)
は?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
余事
(
よじ
)
ではございませんが、毎年、
武田家
(
たけだけ
)
の
行事
(
ぎょうじ
)
として行われてまいりましたところの、
武州
(
ぶしゅう
)
御岳
(
みたけ
)
における
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
の
試合
(
しあい
)
の
儀
(
ぎ
)
」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
然
(
さ
)
らばと
言
(
い
)
つて、
一寸
(
ちよつと
)
蛙
(
かへる
)
を、
承
(
うけたまは
)
りまする
儀
(
ぎ
)
でと、
一々
(
いち/\
)
町内
(
ちやうない
)
の
差配
(
さはい
)
へ
斷
(
ことわ
)
るのでは、
木戸錢
(
きどせん
)
を
拂
(
はら
)
つて
時鳥
(
ほとゝぎす
)
を
見
(
み
)
るやうな
殺風景
(
さつぷうけい
)
に
成
(
な
)
る。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『おろかものの
愚老
(
ぐらう
)
、
碌
(
ろく
)
な
智慧
(
ちゑ
)
も
持
(
も
)
ち
合
(
あ
)
はせませんが、どういふ
儀
(
ぎ
)
でござりませうか。』と、
玄竹
(
げんちく
)
はまた
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
氣色
(
けしき
)
を
窺
(
うかゞ
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
某が買い求め候香木、
畏
(
かしこ
)
くも至尊の御賞美を
被
(
こうむ
)
り、御当家の
誉
(
ほまれ
)
と相成り候事、存じ寄らざる
儀
(
ぎ
)
と存じ、落涙候事に候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
『
現界
(
げんかい
)
ではいよいよ
御霊鎮
(
みたましず
)
めの
儀
(
ぎ
)
に
取
(
と
)
りかかった。そなたはすぐにその
準備
(
したく
)
にかかるように……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
取分
(
とりわ
)
けて
申候迄
(
まうしさふらうまで
)
もなし実際に
於
(
おい
)
てかゝる
腑甲斐
(
ふがひ
)
なき生活状態の
到底
(
たうてい
)
有得
(
ありう
)
べからざる
儀
(
ぎ
)
となり
申候
(
まうしそろ
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
つまり、昔からあるらしん
儀
(
ぎ
)
のとりつけかたとおなじである。そのとりつけかたをすると、船がどんなにかたむいても、らしん儀の表だけはちゃんと水平にたもたれるのだ。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
死亡承諾書、私
儀
(
ぎ
)
永々
御恩顧
(
ごおんこ
)
の
次第
(
しだい
)
に
有之候儘
(
これありそうろうまま
)
、
御都合
(
ごつごう
)
により、
何時
(
いつ
)
にても死亡
仕
(
つかまつ
)
るべく候年月日フランドン
畜舎
(
ちくしゃ
)
内、ヨークシャイヤ、フランドン農学校長
殿
(
どの
)
とこれだけのことだがね
フランドン農学校の豚
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
勿論
(
もちろん
)
この
儀
(
ぎ
)
は
拷問
(
ごうもん
)
の苦痛に堪へかね偽りの申立を致候事なれど、いづれに致せ、賽銭を盗み候儀は明白に御座候間、そのまゝ
入牢
(
じゅろう
)
と相きまり候処、十日ばかりにて牢内において病死致候。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
儀
(
ぎ
)
の
関守
(
せきもり
)
は、もう七十に近い老人である。彼は、是が非でも、じかに孔子に面会させてもらうつもりで、その宿所に門人の
冉有
(
ぜんゆう
)
を訪ねて、曲った腰を叩きながら、しきりにまくし立てていた。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
復啓二月二十一日付を以て学位授与の
儀
(
ぎ
)
御辞退
相成
(
あいなり
)
たき
趣
(
おもむきの
)
御申出
相成
(
あいなり
)
候処
(
そうろうところ
)
已
(
すで
)
に
発令済
(
はつれいずみ
)
につき
今更
(
いまさら
)
御辞退の
途
(
みち
)
もこれなく
候間
(
そうろうあいだ
)
御了知相成たく大臣の命により別紙
学位記
(
がくいき
)
御返付
(
おかえしつけ
)
かたがたこの段
申進
(
もうしすすめ
)
候
(
そうろう
)
敬具
博士問題の成行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
麹町三丁目庄兵衞地借瀬戸物渡世忠兵衞同人妻とみ 其方共
儀
(
ぎ
)
八ヶ年以前平川天神
裏門
(
うらもん
)
前にて町醫師村井長庵こと
雨中
(
うちう
)
傘
(
かさ
)
も
持
(
もた
)
ず
立戻
(
たちもど
)
り候を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
抑〻
(
そもそも
)
内匠頭
儀
(
ぎ
)
は、本藩は大名中の大身、身は、五万石の城主、
清廉温厚
(
せいれんおんこう
)
の聞えはあるも、未だ今日まで、悪評のない人物です。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御用
(
ごよう
)
の
趣
(
おもむき
)
餘
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
其方達
(
そのはうたち
)
も
豫
(
かね
)
て
存
(
ぞん
)
ずる
如
(
ごと
)
く
豆州
(
づしう
)
御勝手許
(
おかつてもと
)
不如意
(
ふによい
)
につき、
此度
(
このたび
)
御改革
(
ごかいかく
)
相成
(
あひな
)
る
奉行
(
ぶぎやう
)
の
儀
(
ぎ
)
、
我等
(
われら
)
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
にて、
杢
(
もく
)
汝
(
なんぢ
)
に
申付
(
まをしつ
)
くるぞ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
某
(
それがし
)
儀
(
ぎ
)
今年今月今日切腹して
相果
(
あいはて
)
候
(
そろ
)
事いかにも
唐突
(
とうとつ
)
の
至
(
いたり
)
にて、弥五右衛門
奴
(
め
)
老耄
(
ろうもう
)
したるか、乱心したるかと申候者も
可有之
(
これあるべく
)
候
(
そうら
)
えども、決して左様の事には
無之
(
これなく
)
候
(
そろ
)
。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
何
(
なん
)
だつてお
前
(
まへ
)
極
(
き
)
まつてらアね、
承
(
うけたま
)
はりますれば
御邸
(
おやしき
)
から
何
(
なに
)
か
御拝領物
(
ごはいりやうもの
)
の
儀
(
ぎ
)
に
就
(
つ
)
きまして、
私共
(
わたくしども
)
までお
赤飯
(
せきはん
)
を
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じますてんだよ。亭「おせきさんを
有難
(
ありがた
)
う。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
愚老
(
ぐらう
)
にお
話
(
はなし
)
とは、どういふ
儀
(
ぎ
)
でござりますか。』と、
玄竹
(
げんちく
)
は
盃
(
さかづき
)
を
傍
(
かたはら
)
に
置
(
お
)
いて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
氣色
(
けしき
)
を
窺
(
うかゞ
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
手前
(
てまへ
)
が
存
(
ぞん
)
じをりまするは
是限
(
これぎ
)
り。
内祝言
(
ないしうげん
)
の
儀
(
ぎ
)
は
乳母
(
うば
)
が
善
(
よ
)
う
承知
(
しょうち
)
の
筈
(
はず
)
。
何事
(
なにごと
)
にまれ、
予
(
われら
)
が
不埓
(
ふらち
)
と
御檢斷
(
ごけんだん
)
遊
(
あそ
)
ばれうならば、
餘命
(
よめい
)
幾何
(
いくばく
)
もなき
老骨
(
らうこつ
)
、
如何
(
いか
)
な
御嚴刑
(
ごげんけい
)
にも
處
(
しょ
)
せられませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
愚僧
(
ぐそう
)
儀
(
ぎ
)
一生涯の行状、
懺悔
(
ざんげ
)
のためその大略を
此
(
ここ
)
に
認
(
したた
)
め
置候
(
おきそうろう
)
もの
也
(
なり
)
。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
儀
(
ぎ
)
の
関守
(
せきもり
)
が先師に面会を求めていった。——
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
其方儀
主人
(
しゆじん
)
妻
(
つま
)
何程
(
なにほど
)
申付候共又七も主人の
儀
(
ぎ
)
に
付
(
つき
)
致方
(
いたしかた
)
も
有之
(
これある
)
べき處主人又七に
疵
(
きず
)
を
付
(
つけ
)
剩
(
あまつ
)
さへ
不義
(
ふぎ
)
の申
掛
(
かけ
)
を致さんとせし段
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
に付
死罪
(
しざい
)
申
付
(
つく
)
る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
見舞
(
みまひ
)
の
儀
(
ぎ
)
はお
見合
(
みあ
)
はせ
下
(
くだ
)
されたく、
差繰
(
さしく
)
つて
申
(
まを
)
すやうながら、
唯今
(
たゞいま
)
にもお
出
(
い
)
で
下
(
くだ
)
さる
事
(
こと
)
を
当人
(
たうにん
)
よく
存
(
ぞん
)
じ、
特
(
とく
)
に
貴兄
(
きけい
)
に
対
(
たい
)
しては……と
此
(
こ
)
の
趣
(
おもむき
)
であつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「たわけた入道よな。武田家の
護
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
とも
崇
(
あが
)
めておった
御旗
(
みはた
)
楯無
(
たてなし
)
の
宝物
(
ほうもつ
)
は、たしかに、伊那丸がかくしているはずじゃ。その
儀
(
ぎ
)
をもうすのにわからぬか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに大金を
棄
(
す
)
てんこと存じも寄らず、主君御自身にてせり合われ候わば、臣下として
諫
(
いさ
)
め止め申すべき
儀
(
ぎ
)
なり、たとい主君がしいて本木を手に入れたく思召されんとも
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
うむ、お
前
(
まへ
)
がてえのか、で
何
(
なん
)
てんだ。妻「
承
(
うけたま
)
はりますれば、
何
(
なに
)
か
御邸
(
おやしき
)
から
御拝領物
(
ごはいりやうもの
)
の
儀
(
ぎ
)
に
就
(
つ
)
いて、
私共
(
わたくしども
)
までお
赤飯
(
せきはん
)
をお
門
(
かど
)
多
(
おほ
)
いのに
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じますつて。亭「少し
殖
(
ふ
)
えたなア。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御不如意
(
ごふによい
)
の
儀
(
ぎ
)
はいづれも
御同樣
(
ごどうやう
)
に
候
(
さふらふ
)
が、
別
(
べつ
)
して
豆州
(
づしう
)
(
幸豐
(
ゆきとよ
)
をいふ)には
御先代
(
ごせんだい
)
より
將軍家
(
しやうぐんけ
)
にまでも
知
(
し
)
れたる
御勝手
(
ごかつて
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「少々おねがいの
儀
(
ぎ
)
がござります。お馬をとめて、
無礼者
(
ぶれいもの
)
とお怒りもありましょうが、阿古屋の松原へついては
間
(
ま
)
にあわぬこと、お聞きくださいましょうか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ナニ心配する事はない、コレ
井上
(
ゐのうへ
)
此所
(
これ
)
へ
出
(
で
)
い、
序
(
ついで
)
に
其方
(
そのはう
)
も
診
(
み
)
て
遣
(
つか
)
はすから。井上「
有難
(
ありがた
)
うは
存
(
ぞん
)
じますが、
何分
(
なにぶん
)
裸体
(
はだか
)
になりますのを
些
(
ち
)
と
憚
(
はゞか
)
ります
儀
(
ぎ
)
で、
生憎
(
あいにく
)
今日
(
けふ
)
は
下帯
(
したおび
)
を
締
(
し
)
めて
参
(
まゐ
)
りませぬから。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに大金を
棄
(
す
)
てんこと存じも寄らず、主君御自身にてせり合われ
候
(
そうら
)
わば、臣下として
諫
(
いさ
)
め
止
(
とど
)
め申すべき
儀
(
ぎ
)
なり、たとい主君がしいて本木を手に入れたく
思召
(
おぼしめ
)
されんとも、それを遂げさせ申す事
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
然
(
さ
)
りながら、
我
(
わ
)
が
君主
(
との
)
、
無禮
(
なめ
)
なる
儀
(
ぎ
)
には
候
(
さふら
)
へども、
此
(
こ
)
の
姫
(
ひめ
)
、
殿
(
との
)
の
夫人
(
ふじん
)
とならせたまふ
前
(
まへ
)
に、
餘所
(
よそ
)
の
夫
(
をつと
)
の
候
(
さふらふ
)
ぞや。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「誰に対しても、近頃は、あの用人がいったように、石舟斎は隠居、但馬守
儀
(
ぎ
)
は、江戸表へ出府中につき——という
口上
(
こうじょう
)
で、試合を謝絶しているのだろうか」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
困るねえ、
承
(
うけたま
)
はりますれば
何
(
なに
)
か
御邸
(
おやしき
)
から
御拝領物
(
ごはいりやうもの
)
の
儀
(
ぎ
)
に
就
(
つ
)
きまして
私共
(
わたくしども
)
までお
赤飯
(
せきはん
)
を
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます
序
(
ついで
)
に
女房
(
にようばう
)
も
宜
(
よろ
)
しくてえんだよ。亭「え。妻「
本当
(
ほんたう
)
に子供ぢやアなし、
性
(
しやう
)
がないね、
確
(
しつか
)
りおしよ。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
温和にして
諂
(
へつら
)
わず、威にして猛からず、
儀
(
ぎ
)
表俗
(
ひょうぞく
)
を出て、清風の流るるごとく、甘露寺の方丈へ通った。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
内證
(
ないしよう
)
で
婦人
(
ふじん
)
などお
戲
(
たはむ
)
れで、それで
座敷
(
ざしき
)
へ
通
(
とほ
)
せぬのであらう。
其
(
そ
)
の
儀
(
ぎ
)
なら
尚
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
、
斷
(
たつ
)
てとおつしやる。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あえて、
践祚
(
せんそ
)
ノ
儀
(
ぎ
)
をとり行って二日後の晩であった。彼は、人知れず
清水寺
(
きよみずでら
)
へ
願文
(
がんもん
)
をおさめていた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例
(
れい
)
の
公園
(
こうゑん
)
に
上
(
のぼ
)
る
坂
(
さか
)
を
尻垂坂
(
しりたれざか
)
は
何
(
どう
)
した
事
(
こと
)
?
母衣町
(
ほろまち
)
は、
十二階邊
(
じふにかいへん
)
と
言
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
に
通
(
かよ
)
ひしが
今
(
いま
)
は
然
(
しか
)
らざる
也
(
なり
)
。——
六斗林
(
ろくとばやし
)
は
筍
(
たけのこ
)
が
名物
(
めいぶつ
)
。
目黒
(
めぐろ
)
の
秋刀魚
(
さんま
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
實際
(
じつさい
)
の
筍
(
たけのこ
)
なり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
君
(
きみ
)
學問
(
がくもん
)
の
道
(
みち
)
に
寢食
(
しんしよく
)
を
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
ふは、
至極
(
しごく
)
結構
(
けつこう
)
の
儀
(
ぎ
)
にて、とやかく
申上
(
まをしあ
)
げむ
言
(
ことば
)
もなく
候
(
さふら
)
へども
又
(
ま
)
た
御心遣
(
おんこゝろやり
)
の
術
(
すべ
)
も
候
(
さふら
)
はでは、
餘
(
あま
)
りに
御氣
(
おき
)
の
詰
(
つま
)
りて
千金
(
せんきん
)
の
御身
(
おんみ
)
にさはりとも
相成
(
あひな
)
らむ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其方
(
そのほう
)
儀
(
ぎ
)
、中国表へ、先陣として出勢すべきの旨、仰せ出さる、
則
(
すなわち
)
、即刻
御暇被下
(
おいとまくださる
)
もの也
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恁
(
か
)
う
仰々
(
ぎやう/\
)
しく
言出
(
いひだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しやれかうべ
)
か、
毒藥
(
どくやく
)
の
瓶
(
びん
)
か、と
驚
(
おどろ
)
かれよう、
眞個
(
まつたく
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひませう、さしたる
儀
(
ぎ
)
でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を
掛
(
か
)
けたなりで、一
尺
(
しやく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの
刀
(
かたな
)
がある。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
某
(
それがし
)
も余りの理不尽と存じ、唯今目付役人立ち会いの上、京極方へ
懸合
(
かけあ
)
いに参りましたるところ、玄蕃
儀
(
ぎ
)
持病さし起り試合大儀の様子ゆえ、引き止めさせたなれど、その代りに別の剣士を選び
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尚々
(
なほなほ
)
、
此
(
この
)
与右衛門
(
よゑもん
)
儀
(
ぎ
)
、御国へも
可参
(
まゐるべく
)
候間、
被成御心付
(
おこころづけなされ
)
候て
被下
(
くだされ
)
候はゞ、
可忝
(
かたじけなく
)
候、以上
其後者
(
そのごは
)
、
以書状不申上
(
しよじやうをもつてまをしあげず
)
、
背本意
(
ほんいにそむき
)
奉存候、拙者も今程、肥後国へ
罷下
(
まかりくだ
)
り、肥後守
念比
(
ねんごろ
)
ニ申候ニ付而、逗留仕居候
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右
(
みぎ
)
の
其
(
そ
)
の
盲人
(
めくら
)
は、
例
(
れい
)
の
魔
(
ま
)
ものは、
其
(
そ
)
の
婦
(
をんな
)
の
影
(
かげ
)
を、
嘗
(
な
)
めう、
吸
(
す
)
はう、
捉
(
とら
)
へよう、
蹂躙
(
ふみにじ
)
らう、
取啖
(
とりくら
)
はうとつけ
𢌞
(
まは
)
す——
此
(
こ
)
の
儀
(
ぎ
)
を
汝
(
こなた
)
から
託
(
ことづ
)
けて、
氣
(
き
)
を
注
(
つ
)
けるやう
言
(
い
)
ひなさい、と
申
(
まを
)
したのを、よくも
聞
(
き
)
かずに
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
御祝儀
(
ごしうぎ
)
、
心
(
こゝろ
)
づけなど、
輕少
(
けいせう
)
の
儀
(
ぎ
)
を、
此
(
これ
)
は、ほんの
飴買錢
(
あめかひぜに
)
。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“儀”の意味
《名詞》
(ギ)儀式
(ギ)ことがら
(出典:Wiktionary)
“儀(
儀式
)”の解説
儀式(ぎしき)は、特定の信仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルールに基づいて人間が行う、日常生活での行為とは異なる特別な行為をいう。宗教的色彩の薄いものは式典とも称される。
(出典:Wikipedia)
儀
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“儀”を含む語句
内儀
行儀
祝儀
容儀
御内儀
辞儀
大儀
御祝儀
威儀
公儀
葬儀
豪儀
地球儀
儀礼
儀来河内
不行儀
内儀様
礼儀
風儀
太儀
...