“窺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかが76.6%
うかゞ9.4%
のぞ7.9%
うか1.8%
うかご1.6%
うかがい0.6%
ウカガ0.6%
うかがわ0.4%
0.3%
うかゝ0.1%
うかゞひ0.1%
ねら0.1%
のぞい0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(この以前より放駒の四郎兵衞、町奴のこしらへにて子分二人をつれ、石段を降り来り、中途に立ちてうかがひゐたりしが、この時ずつと前に出る。)
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
と言いかけてちょっと猶予ためらって、聞く人の顔の色をうかがったのは、こういって客がこのことについて注意をするや否やを見ようとしたので。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかれども両著者の意匠中に入りて其奥をうかゞへば、佐太夫も道也も男女の境を脱して、混沌として唯だ両主人公の元素同一なるを認むべきのみ。
猶子いうし屏風びやうぶて、には牡丹叢ぼたんさうおほひ、ひとうかゞふことをゆるさず。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此處では先づ用意して行つた魚の腸(臭い程いゝの故、腐つてゐればなほよし)を海中に投じ、徐ろに其處等の岩や石の間をのぞいてゐるのです。
樹木とその葉:33 海辺八月 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
暫くの間、私はこのあたりに無言でせっせっとくわを入れて来た自分の相棒の内生活をのぞく興味にあふれ、なお高次郎氏の歌集を読んでいった。
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
いよいよ来たな、こうなってはもう駄目だとあきらめて、ふすま柳行李やなぎごうりの間にしばしの間身を忍ばせて動静をうかがう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お金がありゃア尚いいねえ。楽な生活くらしが出来るんだからねえ……ほんとにお前さんにあるかしら?」うかがうような調子である。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「お察しのとおりでござりまする。かねてから、いつかはと、折をうかごうておりましたが、もう一日もゆるがせならぬことも降ッて湧きましたので」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういうときは、やはり散歩する人のようにゆっくりと歩いて見せて、人が通って行ってしまうと、いそいで私は玄関の内部をうかごうた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
吾人ごじんはこれら歌麿の一枚摺によりてはじめて日本の婦女の最もうかがいがたき日常の姿を窺得うかがいうるなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その心事の大概たいがいうかがいるにるべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一命元ヨリ君家ニタクセド、君家未ダ兵馬ノ命ヲ発セズ、猶一日ノ無事アルヲウカガヒ、即チ、シチノ母ヲヌスミ、御辺ノ義ヲアザムク。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予ノ室ノ入口ノドアニ小サキ窓アリテ金網カナアミヲ張ル。武装セル監視人巡回シ来リ其ノ窓ヨリ予ヲウカガウ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
また入部と書いてみぶとましているのを見れば、丹生(にふ)の女神との交渉がうかがわれる。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そうして作者の心理状態が寂しい内にもようやく落ちついた処に僅かな余裕もうかがわれる。
歌の潤い (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
親も子もめるかたきは同じ文三ゆえ、こう比周したしみあうもそのはずながら、動静ようするに、ただそればかりでも無さそうで。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
能くしゅうとしゅうとめの顔色をつかえた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
うたがうて立戻たちもどり、わし所行しょぎゃううかゝひなどいたさうなら、てん照覽せうらんあれ、おのれが四たい寸々すん/″\切裂きりさき、くことをらぬこのはかこやすべくらさうぞよ。
こゝで将門が刻毒に攻立てたら、或は良兼等をひどいめにあはせ得たかも知らぬが、将門の性質の美のうかゞひ知らるゝところはここにあつて、妻の故を以て伯父を殺したと云はるゝを欲せぬために一方をゆるして其の逃ぐるにまかせた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして物蔭に隠れて種々いろいろ様子ようすうかがったのち、午前十時頃、由蔵のすきねらってその部屋から天井裏に忍び込んだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
我他彼此がたびしするのが薄々分るので、弥以いよいよもってたまらず、無い用をこしらえて、この時二階を降りてお勢の部屋の前を通りかけたが、ふと耳を聳て、抜足をして障子の間隙ひずみから内をのぞいてはッと顔※お勢が伏臥うつぶしになッて泣……い……て……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)