“み”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
19.9%
10.7%
9.5%
6.9%
6.8%
6.6%
4.7%
4.5%
4.3%
2.0%
(他:764)24.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふりかえってると、七さいくらいの、かわいらしいおとこうしをつれてっていました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
老人ろうじんは、ふとんをなみうたせて、しゃっくりをしていました。そして、海蔵かいぞうさんのかおると、
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
その主人しゆじんうへおもふことくまでふかく、かくも眞面目まじめもの
さと言葉ことばらぬも、こひにはをんなさかしうして、そでたもとおほひしが
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼はその手を放たで苦きまなこみひらきつつ、男の顔をんと為るを、貫一は気もそぞろ引抱ひつかかへて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
凝視みつめる瞳で、やっと少しずつ、四辺あたり黒白あいろが分った時、私はフト思いがけない珍らしいものをた。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
散歩に出た時の話だの旅行に行き度いと思うなどと一時間も立てばフイになって仕舞うほどのない下らない事を二人は話した。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
わしひろつて、婦人をんなかはいて、それから障子しやうじうちそと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
帰りに伝通院の横手にある大黒の小さいほこらへ入って、そこへ出ているある法師ぼうずについててもらうことにした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それもそのはず、この女天の成せる玉質柔肌じゅうき態媚容冶たいびようや常倫を絶しる者ほとんど神かと乱れ惑うた。
「どんな女なんです。その若い婦人と云うのは。器量からいうと」と興味にちた顔を提煙草盆さげたばこぼんの上に出した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よろしく現に甲冑を有せざるものには、金十八両を貸与してこれがてしめ、年賦に依って還納せしむべきである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「まあしおの悪い時にこんな事をいうもんですから、痛い腹まで探られますわね……じゃ興録さん後ほどていただけて?」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「とにかく院長に一度ておもらいなさい。うっちゃっておいちゃいけない。」医師いしゃは繰り返しそう言って出て行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ると玄関の二畳にお配りものもまだいくらか残っていて、持ちにきまった箱丁はこやらしい男が、小菊の帯をしめていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それには支那文学や仏教の影響のあったことも確かであろうが、家持の内的「生」が既にそうなっていたともることが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
奴里能美ぬりのみは、口子くちこが申しあげたとおりのとおりの虫を、前もって皇后に献上けんじょうしておきました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
で、つきみちらすのも、案山子かゝしぶのも、からかさくるま
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
来たる英国公使参内の当日には、繩手通り、三条通りから、堺町の往来筋へかけて、こくより諸人通行留めの事とある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「はやの刻に及び候。茶臼山の敵陣次第にかさみ見えて候。速かに戦いを取り結びて然るべし、と大御所に伝えよ」と怒鳴った。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「こんな事をベラベラ喋ったら、お駒さんは吃驚びっくりするだろうが、んな駿河守様の御指図さ、俺一人の智慧じゃねえ」
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「おやおや、何時いつの間にやら島さんも、中島さんも、松井さんも、んな居なくなっちゃった、うしたんでしょう」
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
小指の頭程の青きヒシとれるを、小鳥は上よりつゝき、何処どこも変わらぬ村の子供等下よりタヽき落してくらふ。
“我に居れ、さらば我なんじらに居らん。枝もし樹に居らずば、自らを結ぶこと能はぬごとく、汝らも我に居らずば亦然り”
その頸から上が、厳粛げんしゅくと緊張の極度に安んじて、いつまで経っても変るおそれを有せざるごとくに人をした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実は悪魔にいられた半之丞、機械人間を操って切っていたばかりでは物足りなくなって、時々自ら邪剣を振っているのだった。
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)
普通は何か形式がないと頼りないので、田植には若苗の三つの束を、秋には刈稲を取り分けておいての上などにこれを祭るのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
亭主は四十五六位の正直な男で、せつせとで大豆や小豆あづきに雑つてゐる塵埃ごみふるつてゐるのを人々はよく見かけた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
神武寺じんむじあたりより、萬兩まんりやうふさやかにいたるを一本ひともとかへりて
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『まだ榎木えのきしぶくてべられません。もうすこしおちなさい。』とさうまをしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すみれちたいけと見る、鴛鴦えんわうふすま寝物語ねものがたりに――主従しゆじう三世さんぜ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
煬帝ようだい春游しゅんゆうせる古城こじょうり。壊宮かいきゅう芳草ほうそう 人家じんかつ。
およそはこうと予期されていたことではあったが、決定と分ると、誰の眉にも、一層な明るさと、前途への意気がちて見えた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母なる人が、青梅あおうめにあたって、月たぬうちに早産したせいだとか。――いわゆる月足らずの子であったとみえる。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
落ちついて、はっきりして、寂しい中に暖かがあって、あたたかい中に寂し味があって、十二月は本当に好い月である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして、印畫いんぐわ値やおもは、つひにそれ以上に出るものではないとわたしおもふ。
支那の書に角ある蟾蜍の話あるは虚構とするも、予輩しばしばた南米産の大蛙ケラトリフス・コルナタは両眼の上に角二つある。
その名器を手にし、その耳にせし人を前にせる貴婦人の興を覚ゆることは、殿の悪作劇あくさげきを親くたらんにも劣らざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「さ。申してみい。が、何で悪の源か。詭弁きべんは、ゆるさんぞ。いささかたりと、口濁くちにごしたら斬り捨てるぞ」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「朕の不徳は、ただ自らをうらむほかはないが、不才なりといえ、いずくんぞ祖宗の大業を棄つるに忍びん。ただ公計に議せよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水天髣髴すいてんほうふつとしてそのつくところらず、眼下がんかおろす海岸かいがんには
……思いかえしたように、また元の菊の葉かげ、一輪咲き出した白沈丁花の枝にとまって、首を傾け、黒い瞳で青空をる。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
蹲踞しゃがんでをみていると、飛んでゆく鳥の影が、まるでかますかなんかが泳いでいるように見える。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
海行かばづくかばね――こうして『八島』七十人の勇士は、永遠に太平洋の水底に眠ることになったのだ。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
運よくして思ふこと図に当りなば傲然がうぜんとして人をしのぎ、運あしくしてきはまりなば憂悶して天を恨む。
哀詞序 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
〔譯〕聖賢を講説かうせつして之をにする能はず、之を口頭こうとう聖賢と謂ふ、吾れ之を聞いて一たび〓然てきぜんたり。
うしとらの方角には池があり、あたり樹林が茂って、寺を建て永く仏に仕えるには、まことに恰好な環境である。
老狸伝 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
鼠骨が使をよこしてブリキのカンをくれといふからやつたら、そのカンの中へくじを入れて来た。先づ一本引いて見たらば、第九十七凶といふので、その文句は
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
またそこにみなぎる美しくも清らかな空氣とをいろいろに空想し思ひ描く一種の敬虔けいけんな氣持が滿ちてゐた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
いと多くの流れにより嬉しさわが心に滿つれば、心は自らそのやぶれずしてこれにふるをうるを悦ぶ 一九―二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お職人が念のために、分け目をじっると、やっこ、いや、少年の助手が、肩から足の上まで刷毛はけを掛ける。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
想ふに杏春は生父の病を、其とぶらひを送り、故旧の援助を得て後事を営み、而る後京都を離れたことであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
注意 この切図と各部の名称価格等は『食道楽』夏の巻付録に委しければ読者ついらるべし〔夏の巻付録「西洋食品価格表」〕。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
果してこの戯言は同氏をして『蕪村句集』を得せしめ、余らまたこれを借りおおいに発明する所ありたり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
主『さうか。これは千住のか。道理で骨が硬くて、に旨味が少いと思ツた。さきから、さう言へばいに…………。』
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
私、斬られるかと思って可恐こわかったわ、ねえ、おしりが薬になると云うんでしょう、ですもの、危いわ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
し、なんぢところこゝろかなへり、かねもくをこそとおもひけれ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
木彫の假面めんにて、年を經たるまゝ面目分明ならねど、所謂いはゆる古色蒼然たるもの、きたつて一種の詩趣をおぼゆ。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
会社員だという触込みであったが、ると聴くとは大違いで、一緒に世帯を持って見ると、いろいろの襤褸ぼろが見えて来た。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
これ則ち十五、六歳の少年に告げたるなり、その真率しんそつにして磊灑らいしゃなる、直ちに肺肝をるが如し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
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