“法被”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はっぴ72.2%
はつぴ20.4%
はッぴ1.9%
はツぴ1.9%
ハッピ1.9%
ハフヒ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、私は情ない声を出して、あきらめたように裏木戸へ引き返そうとした時、紺の法被はっぴを着た酒臭い息の男が何処からかやって来て
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
法被はつぴてらとも棺桶くわんをけいた半反はんだん白木綿しろもめんをとつて挾箱はさんばこいれた。やが棺桶くわんをけ荒繩あらなはでさげてあかつちそこみつけられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
二人の男は紺の脚半きゃはん切緒きりお草鞋わらんじという厳重な足ごしらえで、白襟しろえり花色地の法被はッぴを着ていた,向う向きの男は後からでよく分らなかッたが、打割ぶっさき羽織を着ていて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
此の一平が何時ものやうに青い筒袖の法被はツぴに青い股引もゝひき穿いて、何時ものやうに腕組をして何時ものやうに大きな腹を突出し
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
入声音またはンにつづくハ行音はパピプペポの音であったものと思われる(「一遍イッペン」「匹夫ヒップ」「法被ハッピ」「近辺キンペン」など)。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
法体ホフタイ」はfottai「ガフす」gassu「立夏リフカ」rikka「十方ジフハフ」jippǒ「法被ハフヒ」fappi
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)