“はっぴ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハッピ
語句割合
法被72.9%
半被18.8%
半臂4.2%
半纏2.1%
羽被2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細い竹で仕切った枯れた花壇の傍の小使部屋では、黒い法被はっぴを着、白い緒の草履を穿いた男が、背中を丸めて何かしている。
思い出すかずかず (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
小砂利を掃くお六尺も、お賄所まかないじょの門をくぐる出入商人でいりあきゅうども、すべて、新しい法被はっぴを着ていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あい、」といいすてに、急足いそぎあしで、与吉は見るうち間近まぢかな渋色の橋の上を、黒い半被はっぴで渡った。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供にはそろいの半被はっぴを着せよ、囃子はやし仲間は町を練り歩け、村芝居むらしばい結構、随分おもしろくやれやれと言い出したのも啓助だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
赤顔あかがしらを除き、半臂はっぴぬぎ捨て、侍女の薙刀なぎなたを奪ひ、大口おおくち穿きしまま小脇にかいこみたる形は、四天王但馬の妻と見えたり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
黒の半臂はっぴを一様にその上に着て、野路を群れて行くさまは絵であった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「玉井組は、半纏はっぴに、ここの金比羅さんと同じマークをつけとるなあ。生意気な」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
といいながら、羽被はっぴの紺のにおいの高くするさっきの車夫が、薄い大柄おおがらなセルの膝掛ひざかけを肩にかけたままあわてたように追いかけて来て、オリーヴ色の絹ハンケチに包んだ小さな物を渡そうとした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)