“羽被(はっぴ)” の例文
といいながら、羽被(はっぴ)の紺の香(にお)いの高くするさっきの車夫が、薄い大柄(おおがら)なセルの膝掛(ひざか)けを肩にかけたままあわてたように追いかけて来て、オリーヴ色の絹ハンケチに包んだ小さな物を渡そうとした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)