“膝掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひざかけ68.8%
ひざか31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
素鼠縮緬すねずみちりめん頭巾被づきんかぶれる婦人は樺色無地かばいろむじ絹臘虎きぬらつこ膝掛ひざかけ推除おしのけて、めよ、返せともだゆるを、なほ聴かで曳々えいえいき行くうしろより
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
余の膝掛ひざかけ洋傘ようがさとは余が汽車から振り落されたとき居士が拾ってしまった。洋傘は拾われても雨が降らねばいらぬ。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひざの上に乗せた土産みやげのおもちゃや小さな帽子などをやきもきしながらひねり回したり、膝掛ひざかけの厚いをぎゅっと握り締めたりして
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
鉄さんは景気よく根太のつくろいをして、戸棚の中に敷いていた花莚はなむしろをおき、松さんは膝掛ひざかけを敷いて祖母とあたしのいるところをつくった。