“駐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とど34.4%
33.3%
とま14.6%
とどま8.3%
とゞ6.3%
とゞま2.1%
どま1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は以前とは反対に溪間を冷たく沈ませてゆく夕方を——わずかの時間しか地上にとどまらない黄昏たそがれの厳かなおきてを——待つようになった。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
これなん先頃から洛陽郊外の澠池べんちに兵馬をめたまま、何進が再三召し呼んでも動かなかった惑星わくせいの人——西涼せいりょう刺史しし董卓とうたくであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アビシニアの馬途中で騎手と離るると必ず昨夜とまった処へ還るとベーカーの『ゼ・ナイル・トリビュタリース・オヴ・アビシニア』
明治三十八年五月四日の午後、阿吉牛堡あきつぎゅうほうとどまっていた、第×軍司令部では、午前に招魂祭しょうこんさいを行ったのち余興よきょうの演芸会をもよおす事になった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鞭聲べんせいの反響に、近き山の岩壁を動かして、駟馬しばの車を驛舍の前にとゞむるものあり。車座の背後うしろには、兵器うちものを執りたる從卒數人すにん乘りたり。
支那の伍廷芳が全権公使として米国にとゞまつてゐた頃、ある日市俄古シカゴ招待せうだいせられた事があつた。伍廷芳は尻尾のやうな弁髪べんぱつを後に吊下ぶらさげながら出掛けて往つた。
ギリシアではかかる時その人立ちどまりて兎を見なんだ人が来て途を横ぎるをちて初めて歩み出す(コラン・ド・ブランチー、前出)。