“招待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せうだい21.9%
しょうたい18.8%
しょうだい18.8%
せうたい9.4%
6.3%
よば6.3%
しようだい3.1%
まね3.1%
まねき3.1%
むかえいれ3.1%
アンヴィタション3.1%
ボーイ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、ある日の事市長を官邸に招待せうだいした。蛙のやうに泥濘ぬかるみに住む事の好きな市長も、目上の人から招待せうだいされる有難さは知つてゐた。
ガンたちは、この招待しょうたいを心から喜びました。そして、白いガチョウにむかって、「きみはしあわせだぜ、ツルの大舞踏会にいけるなんて!」
あたりがしずかなので、戸をしめきっても、四方に余音よいんつたわる。蓄音器があると云う事を皆知って了うた。そこで正月には村の若者四十余名を招待しょうだいして、蓄音器を興行こうぎょうした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
村民をあつめて文珠菩薩の祭礼さいれいおこなひ、あはせて此一行をも招待せうたいすべし、而して漸次道路を開通がいつうここたつし、世人をして参詣さんけいするを得せしめんと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ところがある晩、祝い事があるというので、この大屋さん、店子一同を自宅うち招待んでご馳走したそうで。とそこへ新鋳しんぶきの小判十枚が届けられて来たそうです。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『生徒のうち招待よばれて、門前寺の…………一人で散歩するなんて気が利かないぢやありませんか、貴方は!』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
可いかね、福積の招待しようだいには吃驚びつくりさせるほどうつくしくして出て貰はなけりやならん。それで、着物だ、何か欲ければ早速こしらへやう。おまへが、これならば十分と思ふ服装なりで、りゆうとして推出すんだね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ではお父様いっそのこと、お招待まねきしたら、いかがでしょう?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、それが言いたい、今夜の招待まねきだとも知れぬように知れるように彼女は言いだした。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
使者の行くことはわかっている、諏訪家では態々わざわざ人を出し、国境まで迎えさせたが、まず休息というところから城内新築の別館へ丁寧ていねいに葉之助を招待むかえいれた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なんといふおもむきのある招待アンヴィタションの言葉だらう。そして決闘以外にこの言葉を生かして使ふみちは無い。フランスに於ては言葉が先に生れて事実はあとを追馳おいかけることが往々ある。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ウェイウェイと黄包車でも呼ぶみたいな声で、招待ボーイを呼んで、砂馬の小皿を新しいのに変えろと、わざとらしい忠勤振りを発揮した。ここは奥まった雅座——プライベート・ルームの一室である。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)