“参詣”のいろいろな読み方と例文
旧字:參詣
読み方割合
さんけい78.7%
まいり8.9%
おまいり8.3%
おまゐり1.2%
まい1.2%
まゐ0.6%
まゐり0.6%
マヰリ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その皮の水鉄砲。小児こどもは争って買競かいきそって、手のなまぐさいのをいといなく、参詣さんけい群集のすきを見ては、シュッ。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがて半蔵は身をきよめ、かさ草鞋わらじなどを宿に預けて置いて、禰宜の子息むすこと連れだちながら里宮参詣さんけいの山道を踏んだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この時参詣さんけいに来合せたものは、はじめ何事かとあやしみ、ようよう籤引の意味を知って、皆ひどく感動し、中には泣いているものもある。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
……しかし、気心の知れたうしとき参詣まいりでさえ、牛の背をまたぎ、毒蛇のあごくぐらなければならないと云うんです。
それは秋のことでしたが、母は長い間口癖のように云っていた善光寺参詣まいりをする事になって、喜んでうちを出ましたが、出たっきり何の音沙汰もありません。
母の変死 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「鰐口の音ですわ。誰か聖天樣しやうてんさまへお参詣まいりしてゐるんですよ。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
欣七郎は朝飯あさはん前の道がものういと言うのに、ちょいと軽い小競合こぜりあいがあったあとで、参詣おまいりの間を一人待つ事になった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思い出してしかたがないから、浅草観音様かんのんさまへの参詣おまいりにお連れ申したい、かしてくれと申込まれて、いやいやながら、親のいいつけにより伴われて来たのだが、そこは観音様ではなく、芝居がえりの
藍丸王はあくる朝眼を覚ますと直ぐに身支度を済まして、昨日きのうのように紅木大臣と一所にお城の北の先祖の御廟おたまや参詣おまいりをしたが、それからのちは昨日のように種々いろいろな大仕掛な出来事は無かった。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
少こし酔つたから風に吹かれた方がいつて、無理に車を返へしましてネ、一人で歩いて帰つたんですよ、——きつとあれから門跡様もんぜきさま参詣おまゐりしたのです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
といふのは梅廼屋うめのや落語社会らくごしやくわい寄合茶屋よりあひぢややでございますから……「有難ありがたうございます、どうか御囘向ごゑかうを願ひます、また参詣おまゐりいたします」とつて
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
あれは、えらい僧正だって、旦那の勧める説教を聞きはじめてから、方々へ参詣まいったり、おしえを聞いたりするんだがね。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
堀の内へでも参詣まいる時は道順だ。煎餅の袋でも持って尋ねてやれ。おい、蔦吉は、当時飯田町五丁目の早瀬主税の処に居るよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浪花なには座で『忠臣蔵』をつてゐる鴈治郎なども、おかる道行みちゆきのやうな濡事ぬれごとを実地ひまがあつたら一度青蓮寺に参詣まゐつたがよからう。
毎月まいげつ二十五日には北野の天神へ怠らず参詣まゐつてゐたが、或日雨の降るなかを弟子が訪ねてくと、五雲は仰向あふむけに寝て、両手を組んで枕に当てがひ、両足をあげて地面ぢべたを踏むやうな真似をしてゐる。
「稲荷さんの御利益ごりやくだつせ、わてあの汽車で京まで帰つて来て、すぐ稲荷さんへお参詣まゐりする積りだしたのやらう、神さんのお力たら偉いもんだすなあ、伏見にゐて下関まで目が届くんだすよつてな。」
第一回の時には、お宮参詣マヰリをして、それで子どもになつて、村の小さな神に仕へる資格を得る。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)