“御利益”の読み方と例文
読み方割合
ごりやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天皇を利用することにはれており、その自らの狡猾こうかつさ、大義名分というずるい看板をさとらずに、天皇の尊厳の御利益ごりやくを謳歌している。
堕落論〔続堕落論〕 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「ええええ、差支えのある段ではございませぬ、人の世で見放されたものをも、お拾いなさるのが観音様の御利益ごりやくでござります」
三人は人数の少いだけ御利益ごりやくも多からうと、胸をわく/\させてゐると、程なく汽車は夜通し駆け廻つてだらけきつた身体からだ廊下プラツトフオームへ横たへた。