“廊下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうか66.2%
らうか30.1%
プラツトフオーム1.5%
ギャラリー0.7%
コリダア0.7%
ベランダ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねると、生徒せいとらは、さきあらそって廊下ろうかからそとへとかけしました。そのとき、りょう一は、先生せんせい教員室きょういんしつへいかれるあとったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
しるべの燈火ともしびかげゆれて、廊下らうかやみおそろしきをれし我家わがやなにともおもはず、侍女こしもと下婢はしたゆめ最中たゞなかおくさま書生しよせい部屋へやへとおはしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三人は人数の少いだけ御利益ごりやくも多からうと、胸をわく/\させてゐると、程なく汽車は夜通し駆け廻つてだらけきつた身体からだ廊下プラツトフオームへ横たへた。
彼女は三階へ上って廊下ギャラリーを曲がり、戸に白墨で『裁縫職カペルナウモフ』と書いてある九号室のベルを鳴らした。『おや!』と見知らぬ紳士は不思議な符合に驚いて、またくり返した。
……中央アルプスを思い切って南下する大平街道は、木曾と伊那とが有機的につながりを持つ唯一の廊下コリダアだ。飯田からこの廊下伝いに行くと、一脈の藍流が街道に沿うて走っているのを発見する。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)
彼はこう云って、隔たった山の一角の、白堊の洋館の廊下ベランダを指しました。
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)