“闇”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
やみ80.7%
くら15.6%
ぐら1.0%
あん0.5%
くらがり0.5%
くれ0.5%
0.3%
くらやみ0.3%
くろ0.3%
クラ0.3%
(他:1)0.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“闇”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語44.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
外国人の入り込む開港場へ海から何かうようにやって来るやみの恐ろしさは、それを経験したものでなければわからない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
どちらも自分の車室の中で、車窓に顔をくっつけ、あたりに立ちこめてるやみを通して、たがいの眼の中をじっとのぞき込んだ。
かれあしばしたまゝ上體じやうたいもたげて一くらゆかうへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かくて売られた女が淫売を強いられ、くらい社会にうようよ生きているさまは四馬路や師孝徳路あたりで見らるる通りである。
其様な話を聞いたあとで、つく/″\眺めたうすぐらい六畳のすすけ障子にさして居る夕日の寂しい/\光を今も時々憶い出す。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そんな話を聞いたあとで、つくづく眺めたうすぐらい六畳の煤け障子にさして居る夕日の寂しい寂しい光を今も時々おもい出す。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
自分は娘の傍を離れず、娘が採るたびに自分の採ッたのと比較して見て、負けまいと思ッて励んでいたが、この時はもウ蕨に気を採られて、娘のことは思ッてはいなかッた,ト言ッて忘れてもいなかッたので,娘の傍にいるということは、あんに知ッていたので
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
前山翁はまったく罪のないことをいう人で、窯の仕事などというものは自己の経験からいうとき、一代二代の研究で出来るものではないと、まるで科学の発明でもあるかのように譬えて、自窯の不成功をあんほのめかされたが、これはテレ隠しというものであろうではないか。
くらがりで私の謝った娘は、姉の方だったのです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
ここだここだといいながら、くらがりで見えなかったのか、私の方にも目もくれず、二人でずんずん奥へ行きますからどうするかと、私も後から蹤いて参りますると、大旦那様のお姿を見るが早いか、『やや篠山博士ですか、秋山が月子さんの御言葉でお迎に上りました』と申しますから、私は矢庭にそこへ飛び込んで
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
ぢや元日ぐわんじつにやくれえにきて、みのて、圍爐裏端ゐろりばたいもえてくふ縁起えんぎなんだが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うすくれあかりだからぢつきそばてからでなくつちやわかんねえし
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
炎天、烈風、猛雨、この間を突破し来りたる我々には、この広大無辺なる海洋の夕暮れに、らき波の白く砕けて岸にゆる有様がいい知れぬ快感をき起して、我れ知らず躍り上るを禁じ得なかった。
「かうだ婆等ばゞあらだつてさうだに荷厄介にやつけえにしねえでくろよ、こんでぢやまあだれなくつちやくらやみだよおめえ、よめがあの仕掛しかけだもの」ばあさんはさら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
 闇夜に人の門を叩かんとするに、一寸先はくろうしていづくを門とも定めがたし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
クラい空間は、明りのやうなものをタダヨハしてゐた。シカし其は、蒼黒アヲグロモヤの如く、たなびくものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夜は、ネヤヤミの中で寝る女たちには、稀に男の声を聞くこともある、奈良の垣内カキツ住ひが、恋しかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)