“蔭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かげ99.2%
おお0.3%
なくな0.3%
ひそ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその宿屋の門口に、朝から晩まで腰をすえ、日光を避けて、いつも大きな木のかげに入っているようにするほかには動かなかった。
四分律蔵しぶりつぞう』に、仏文驎ぶんりん水辺で七日坐禅した時、絶えず大風雨あり、〈文驎竜王自らその宮を出で、身を以て仏をめぐる、仏の上をおおいて仏にもうして言わく、寒からず熱からずや
「日がなくなって、晩方ばんがたの風は寒い、早く家へ入れてやるぞ。」
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
暗黒くらきに住みなれたものは、暗黒くらきに物を見ると同じ事で、不自然なる境におかれたる少年は何時いつしかその暗き不自然の底にひそんで居る黒点を認めることが出来たのだろうと思います。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)