“繞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めぐ91.8%
めぐら2.1%
1.5%
かこ1.2%
0.6%
まと0.6%
メグ0.6%
から0.3%
しな0.3%
たわわ0.3%
めえぐう0.3%
めぐり0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち現在ソヴェートをめぐる国際関係の緊張によってソヴェート自身も余儀なくされているいわゆる準戦時体制の強化の必要から
政治の論理と人間の論理 (新字新仮名) / 三木清(著)
舟は深碧の水もてめぐらされたる高き岩窟いはやに近づきぬ。ジエンナロは杖をふるひて舷側の水を打てり。われは且怒り且悲みて、傍より其面を打ち目守まもりぬ。
自分の肩から上を気圏のようにぐっていたぶとの幾十陣団じんだんやに窒息するかと苦しんだことも、夢の谷へ下りては、夢のように消えて、水音は清々すがすがしい。
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
窓からして来ている灰色な光線は、どうかすると暗い部屋の内部なか牢獄ろうごくのように見せた。周囲が冷い石でかこわれていることもその一つである。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
七重にも八重にも山を取りいている羊腸たるこの小径は、道幅かれこれ二フィートばかりもあったであろうか? 落葉が厚く湿め湿めと散り敷いて
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ると二大蛇長十余丈で渓中に遇うてあいまとうに白い方が弱い、狩人射て黄な奴を殺した、暮方にきのうの人来って大いにありがたい、御礼に今年中ここで猟しなさい
コノ地銀坑山トウハ、瀘水ロスイ、甘南水、西城水ノ三江メグリ、地タイラカニシテ北千里ガ間ハ万物ヲ多ク産シ、東三百里ニシテ塩井エンセイアリ、南三百里ニシテ梁都洞リョウトドウアリ、南方ハ高山ニシテオビタダシク白銀ヲ産ス。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塀の中から立ち上った大きな欅の樹に、二つ三つ赤い実をつけた烏瓜からすうりからみ上って、風に吹かれて揺れている。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それともはやし雜木ざふきはまだ持前もちまへさわぎをめないで、路傍みちばたこずゑがずつとしなつておしなうへからそれをのぞかうとすると、うしろからも/\はやしこずゑが一せいくびす。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
叉銃さじゅうしてくさむらに煙草を吹かしながら大欠伸あくびをしたり、草原に寝転んでその辺に枝もたわわに実っている野生の葡萄ぶどうに口を動かしたりしているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
風車かざぐるまあ、かあぜのう、まあにまあにめぐるなりいやあまずめえぐうるも、やあまず繞るうもう……」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
水涸れ果てし噴水ふきあげの大水盤のめぐりには
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)