“繞”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
めぐ91.8%
めぐら2.0%
1.6%
かこ1.3%
まと0.7%
メグ0.7%
から0.3%
しな0.3%
たわわ0.3%
0.3%
(他:2)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結ひめぐらしたる生垣の穴より、入らんとすれば生憎あやにくに、枳殻からたちの針腹を指すを、かろうじてくぐりつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
柿の木の下に四角な穴を掘り、近くの山林から盗伐して来た丸太を組み立てて、その周囲には厚い土塀をめぐらしたのであった。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
町の中央まんなかの、四隣あたり不相應に嚴しく土塀をめぐらした酒造屋さかやと向ひ合つて、大きな茅葺の家に村役場の表札が出てゐる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
これは二階の一室いっしつめぐらすに四目格子よつめごうしを以てしたもので、地震の日には工事既におわって、その中はなお空虚であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
高くぐっているのは、槍ヶ岳から穂高岳、岳川岳へとかけた岩石の大屏風で、両方とも肩をれにして、大きな岩の塊を虚空に投げ上げている、高さを競って嫉刃ねたばでも合せているように
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「これが加茂かももりだ」と主人が云う。「加茂の森がわれわれの庭だ」と居士こじが云う。大樹たいじゅぐって、ぎゃくに戻ると玄関にが見える。なるほど家があるなと気がついた。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白布をかけた数十のテーブルと、それを取りかこんで坐っているおびただしい娘たち。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
周囲が冷い石でかこわれていることもその一つである。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何の礼物に及びましょう必ず助けましょうというと、明食時君渓辺に出よ、白帯したのは我黄帯は敵だといって去った、明日出て見ると果して岸の北に声あり草木風雨になびくがごとく南も同様だ、ると二大蛇長十余丈で渓中に遇うてあいまとうに白い方が弱い
従来誰も気付かぬようだが、この物語のうち長摩納に剣を擬せられ居る梵施王がその通り夢に見たところは、「垂仁紀」に天皇狭穂姫さほひめ皇后の膝を枕にね小蛇御頸にまとうと夢みたまいし段に似、長摩納が王を殺さんとして果さなんだところは、『吉野拾遺』、宇野熊王が楠正儀くすのきまさのりを討ち果せなんだ話に類す。
ショウメグッテ青梅ヲロウ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コノ地銀坑山トウハ、瀘水ロスイ、甘南水、西城水ノ三江メグリ、地タイラカニシテ北千里ガ間ハ万物ヲ多ク産シ、東三百里ニシテ塩井エンセイアリ、南三百里ニシテ梁都洞リョウトドウアリ、南方ハ高山ニシテオビタダシク白銀ヲ産ス。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塀の中から立ち上った大きな欅の樹に、二つ三つ赤い実をつけた烏瓜からすうりからみ上って、風に吹かれて揺れている。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それともはやし雜木ざふきはまだ持前もちまへさわぎをめないで、路傍みちばたこずゑがずつとしなつておしなうへからそれをのぞかうとすると、うしろからも/\はやしこずゑが一せいくびす。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
叉銃さじゅうしてくさむらに煙草を吹かしながら大欠伸あくびをしたり、草原に寝転んでその辺に枝もたわわに実っている野生の葡萄ぶどうに口を動かしたりしているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そして、さあお乗りなさいと言わんばかりに、またもや長老や人々は、我々の廻りを取りいてくるのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
もうその時分には、群集は殿堂を降りて、我々の廻りを十重二十重とえはたえに取りいていたが、笑いながらブルメナウ大尉の差し出した煙草を二、三人吸ってみる者も出てきた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
風車かざぐるまあ、かあぜのう、まあにまあにめぐるなりいやあまずめえぐうるも、やあまず繞るうもう……」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
水涸れ果てし噴水ふきあげの大水盤のめぐりには、
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)