“目守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まも88.9%
みつ5.6%
みつめ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
純一はこんな事を気に掛けて、明りのさしている障子を目守まもっている。今にも岡村の席をって帰る影が映りはしないかと待つのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
聞くと等しくお政は手に持ッていた光沢布巾つやぶきんを宙にるして、「オヤ」と一せい叫んで身を反らしたまま一句もでばこそ、暫らくはただ茫然ぼうぜんとして文三のかお目守みつめていたが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
居間へ這入はいッて手探りで洋燈ランプとぼし、立膝たてひざの上に両手を重ねて、何をともなく目守みつめたまましばらくは唯茫然ぼんやり……不図手近かに在ッた薬鑵やかん白湯さゆ茶碗ちゃわん汲取くみとりて、一息にグッと飲乾し
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)