“釣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
59.8%
つり23.2%
つる12.2%
ちょう0.9%
つるし0.6%
0.6%
かか0.3%
かゝ0.3%
つつ0.3%
つら0.3%
つるべ0.3%
てう0.3%
0.3%
0.3%
ツリ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、おとうさんとかわへいってってきたんだ。こんど、きみもいっしょにゆかない?」と、いきいきとしたかおげたのであります。
すいれんは咲いたが (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしその頃には差当さしあたり生活には困らない理由があったので、玉突たまつきつりなどに退屈な日を送るかたわら、小説をもかいて見た事があったが
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
駕籠舁どもは大いにわらひコレ旦那だんなどうした事をいひなさる此道中は初めてと見えるゆゑ夫リヤア大方おほかた此宿の者が御客をつるつもりの話しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「君子はちょうしてもうせずでございますな、いったん釣りの細かいところの趣味を味わった者には、御隠居の前だが、網なんぞは大味おおあじで食べられません」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
薄暗うすぐらつるしランプの光がせこけた小作こづくりの身体からだをば猶更なほさらけて見せるので、ふいとれがむかし立派りつぱな質屋の可愛かあいらしい箱入娘はこいりむすめだつたのかと思ふと
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
鮎をけてゐるのであらう、編笠を冠つた背の高い男が、腰まで水に浸つて頻りに竿を動かしてゐる。種鮎か、それともかゝつたのか、ヒラリと銀色の鰭が波間に躍つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
鮎をけてゐるのであらう、編笠を冠つた背の高い男が、腰まで水につかつて頻りに竿を動かしてゐる。種鮎たねあゆか、それともかかつたのか、ヒラリと銀色のうろこが波間に躍つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鮎をけてゐるのであらう、編笠を冠つた背の高い男が、腰まで水に浸つて頻りに竿を動かしてゐる。種鮎か、それともかゝつたのか、ヒラリと銀色の鰭が波間に躍つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かあちやん、とうさま、僕がつつたんだつていつても、本たうになさらないかも知れないネ。
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
奧へ通さぬは如何なるわけなるや知つてならばはなすべしと尋ねければ流石さすが丁稚でつちのことゆゑさけさかなつられ其事柄はくはしき譯を知ね共先生よりお浪さんへ艷書ふみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汲んだ時、つるべ瓶にさはるものがあつたんで、氣が付いたんですつて。小僧の定吉ですよ。尤もその時家の中では、坊ちやんが見えなくなつて大騷動だつたから、定吉も若しやと思つたんでせう
徴、字は子溌しはつ、棗軒、杏隖きやうう、月海、済斎の諸号があつた。小字をさななてう八、長じて玄策と称し、後玄道を襲いだ。妻三村氏に子道栄、女鉄があつたが、徴の歿した時には皆尚いとけなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たよりなくおもうと、じきにさむさが骨肉ほねみにしみこんできました。しかし、かれは、一ぴきでいいからさかなれたときのことを空想くうそうして、もうそんなさむさなどはかんじなかったのであります。
北の国のはなし (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほをりの命の還りしなに、わたつみの神のバリを手渡すとてをしへた呪言は「此ハリや、呆鈎オボチ噪鈎スヽチ貧鈎マヂチ迂鈎ウルチ
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
後には、中門も、東西に開き、泉殿イヅミドノツリ殿を左右に出す様に、相称形を採る様になつたが、古くはどちらかに一つ、地形によつて造られて居たものと思はれる。