“釣銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:釣錢
読み方割合
つり54.5%
つりせん36.4%
つる9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからラムプをグッと大きくして、押入の端の小箪笥の曳出ひきだしから黄木綿きもめんの財布を引っぱり出して、十円のお釣銭つりを出してやった。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしてそれを帯の間へまるめ込んで置き、帰ったときにはそれを、そのまま、釣銭つりせんの中に加えて祖母の前に出すのであった。
『ウ——ム。棄てるなら……助けると思うて……酒屋の前へ棄ててくれい。昨夜ゆうべ釣銭つるをば四円二十銭置いててくれい』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)