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釣銭
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つり
ふりがな文庫
“
釣銭
(
つり
)” の例文
旧字:
釣錢
それからラムプをグッと大きくして、押入の端の小箪笥の
曳出
(
ひきだ
)
しから
黄木綿
(
きもめん
)
の財布を引っぱり出して、十円のお
釣銭
(
つり
)
を出してやった。
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
たとい一銭でも二銭でも負けさせなければ物を買った
例
(
ためし
)
のないこの人は、その時も
僅
(
わず
)
か五厘の
釣銭
(
つり
)
を取るべく店先へ腰を卸して頑として動かなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それっ切りですよ、あ、そう/\、伊豆屋の虎松が、相変らず乞食からお
釣銭
(
つり
)
の来そうな
風体
(
ふうてい
)
で、朝から晩まで吾妻屋のあたりをウロ/\して居まさア、後家のお染さんはそれを嫌がるまいことか」
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
はあて彦としたことが、一眼見りゃあわからあな、そりゃあお前、女子の左頬だ。髪の付根と言い死肌の色と言い、待ちな、耳朶の形と言い、こうっと、ま、三十にゃあ大分
釣銭
(
つり
)
もこようって寸法かな——どこで押せえた、犬ころを
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それから私が十円札の
釣銭
(
つり
)
を出すところを、うつむいたまま気を付けている模様ですから、私はイヨイヨ今夜来るなと思いました。
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「ヘエ。どうも済みません。……わっしゃドウモこの吸口の
蝋
(
ろう
)
の臭いが嫌いなんで……ヘヘ……有難う存じます。只今お
釣銭
(
つり
)
を……あ……どうも相済みません。お粗末様で……」
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「お
釣銭
(
つり
)
はお前に遣る」
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“釣銭”の意味
《名詞》
「釣り銭」を参照。
(出典:Wiktionary)
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
銭
常用漢字
小6
部首:⾦
14画
“釣”で始まる語句
釣
釣瓶
釣竿
釣合
釣魚
釣鐘
釣殿
釣棹
釣針
釣台