“僅”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わず50.3%
わずか29.7%
わづ10.5%
わづか8.1%
たっ0.4%
きん0.2%
0.2%
たった0.2%
たつ0.2%
たッた0.2%
(他:1)-0.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“僅”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション50.0%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本47.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸37.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
わずか四、五人しか弟子はいないが、彼らはいずれも師の歩みになろうて、自然の秘鑰ひやくを探究する者どもであった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
わずかに指頭を以てこの脚頭に触るれば天地震動、草木号叫、女媧氏じょかしいまだこの足を断じ去つて、五色の石を作らず。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
わずかに十坪ぐらいの余地しか使えないのでは、花壇をこしらえるにしても、趣きを出すにはくつろぎが足りなさ過ぎる。
夫の寛治氏も瀕死ひんしの彼女の枕辺まくらべにあって、不面目と心のいたみに落涙をかくし得ず、わずかに訪問の客に、
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
その旅人とっても、馬を扱ふ人のほかは、薬屋か林務官、化石を探す学生、測量師など、ほんのわづかなものでした。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
けれども、よく/\見てゐると、その大きなひれがほんのわづかづつ動いて、猛悪な魚の形はだん/\明瞭になつて来ます。
動く海底 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
だから中央に敷いた古絨毯も、四方に並べてある書物のおかげで、派手はでなるべき赤い色がわづかばかりしか見えてゐない。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
翌日果して熱海より便たよりはありけれど、わづかに一枚の端書はがきをもて途中の無事と宿とを通知せるに過ぎざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
だが、たった一つ、弾条ゼンマイを捲いて置くのを忘れたんだよ。僕はあの蜘蛛糸を見た時、此れなら不在証明を作れると直感したのだ。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と惜しき別れを無理に振切って別れまして、多助は泣きながらトッ/\と御城下まで一目散に三里ばかり駈けて参りまして、これからは山越しをするのですが、何を云うにも路用はたった六百文、此処らは只今のように開けませんで
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかしヘンデルはその間にも名作「アルキーナ」を作り、きん々十日間で「アレキサンドルの祭」を書いた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
けれども乙骨君、ここにった一つ、失神した人間に反応運動を起させる手段がある。生理上けっして固く握れる道理のない手指の運動を、不思議な刺戟で喚起する方法があるのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
なるほど、動機はそれで十分。しかし、この際なにより貴方に必要なのは、った一つでも、完全な刑法的意義です。つまり、今度は犯罪現象に、貴方の闡明せんめいを要求したいのですよ。法水さん、あの鎖の輪のどこにわしの顔を証明出来ますかな。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
たった五円違いサ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ですがネ、教育のない者ばかりを責める訳にもいけませんヨネー。私の朋友ほうゆうなんぞは、教育の有ると言う程有りゃアしませんがネ、それでもマア普通の教育はけているんですよ、それでいて貴君、西洋主義の解るものは、二十五人の内にたった四人よったりしかないの。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
詮方せうことなしに煙草の会社へ通つて居た十一になる娘を芳原よしはらへ十両でうつて、それも手数の何のツて途中へ消えて、手に入つたのはたつたお前、六両ぢやねいか、焼石に水どころの話ぢやねエ、其処そこで野郎も考へたと見える
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「こう言出したと云ッて、何にも貴嬢あなたに義理を欠かしてわたくしのぞみを遂げようと云うのじゃア無いが、唯貴嬢の口からたッた一言、『断念あきらめろ』と云ッていただきたい。そうすりゃア私もそれを力に断然思い切ッて、今日ぎりでもう貴嬢にもお眼に懸るまい……ネーお勢さん」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
希臘ぎりしやかみみな人間にんげんはづかにおばけはあるが、こわくないおばけである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)