“格子戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうしど80.8%
かうしど18.3%
かうしと1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何の気なしに格子戸こうしどを開けて表へ出ると、丁度私のうちの格子窓の所に、変なおじいさんが立止っていますの。三度とも同じことなのよ。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
砂利と落葉とを踏んで玄関へ来ると、これもまた古ぼけた格子戸かうしどほかは、壁と云はず壁板したみと云はず、ことごとつたに蔽はれてゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ましてやよるでも夜中よなかでも傘屋かさやきちたとさへへば寢間着ねまきのまゝで格子戸かうしとけて、今日けふ一日いちにちあそびになかつたね、うかおか、あんじてたにとつて引入ひきいれられるものほかにあらうか
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)