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『漱石山房の秋』
ふりがな文庫
『
漱石山房の秋
(
そうせきさんぼうのあき
)
』
夜寒の細い往来を爪先上りに上つて行くと、古ぼけた板屋根の門の前へ出る。門には電灯がともつてゐるが、柱に掲げた標札の如きは、殆ど有無さへも判然しない。門をくぐると砂利が敷いてあつて、その又砂利の上には庭樹の落葉が紛々として乱れてゐる。 砂利と …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「大阪毎日新聞」1920(大正9)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
分明
(
ぶんみやん
)
傍
(
かたはら
)
外
(
はづ
)
繍
(
ぬひと
)
玉
(
ぎよく
)
煌々
(
くわうくわう
)
額
(
がく
)
僅
(
わづか
)
反
(
かへ
)
法帖
(
はふでふ
)
天井
(
てんじよう
)
往来
(
わうらい
)
後
(
うしろ
)
埋
(
うづ
)
斑々
(
はんぱん
)
二方
(
にほう
)
上
(
あが
)
盛
(
も
)
毯
(
たん
)
沸
(
たぎ
)
宵闇
(
よひやみ
)
法帖
(
ほふでふ
)
砂利
(
じやり
)
床
(
ゆか
)
黄興
(
くわうこう
)
壁際
(
かべぎは
)
唐本
(
たうほん
)
堆
(
うづたか
)
呼鈴
(
ベル
)
紙絹
(
しけん
)
結
(
ゆ
)
端然
(
たんぜん
)
硯
(
すずり
)
硝子
(
ガラス
)
銅瓶
(
どうへい
)
間
(
ま
)
雨漏
(
あまも
)
青磁
(
せいじ
)
風鐸
(
ふうたく
)
石印
(
せきいん
)
飜
(
ひるがえ
)
真上
(
まうえ
)
紛々
(
ふんぷん
)
紫檀
(
したん
)
軒先
(
のきさき
)
艸書
(
さうしよ
)
艸花
(
くさばな
)
銅印
(
どういん
)
茶箕
(
ちやき
)
蔦
(
つた
)
蔵沢
(
ざうたく
)
蕭條
(
せうでう
)
鉢合
(
はちあわ
)
鈕
(
ボタン
)
欄干
(
らんかん
)
行
(
ゆ
)
覗
(
のぞ
)
挂
(
か
)
三
(
み
)
二
(
ふた
)
亦
(
また
)
何処
(
どこ
)
其処
(
そこ
)
剰
(
あま
)
半白
(
はんぱく
)
古色
(
こしよく
)
唐紙
(
からかみ
)
墨竹
(
ぼくちく
)
壁板
(
したみ
)
外
(
ほか
)
夜
(
よ
)
夜寒
(
よさむ
)
悉
(
ことごと
)
百合
(
ゆり
)
数
(
かず
)
文鎮
(
ぶんちん
)
更紗
(
さらさ
)
有無
(
うむ
)
木庵
(
もくあん
)
木蓮
(
もくれん
)
木賊
(
とくさ
)
束髪
(
そくはつ
)
横物
(
よこもの
)
一人
(
ひとり
)
此処
(
ここ
)
殆
(
ほとん
)
派手
(
はで
)
獅子
(
しし
)