トップ
>
端然
ふりがな文庫
“端然”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
たんぜん
44.1%
きちん
20.6%
たんねん
11.8%
ちゃん
8.8%
しゃん
5.9%
しやん
2.9%
ちゃんと
2.9%
ぢつ
2.9%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たんぜん
(逆引き)
その部屋の十吉は、いつも
端然
(
たんぜん
)
とデスクの向ふに坐つて、或ひは読書したり、或ひは何か考へごとに耽つてゐる彼を見出すのだつた。
灰色の眼の女
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
端然(たんぜん)の例文をもっと
(15作品)
見る
きちん
(逆引き)
「……止そう、そんな事を云うんなら。」と葛木は苦笑して、棒縞お召の
寝々衣
(
ねんねこ
)
を羽織った、
胡坐
(
あぐら
)
ながら、両手を両方へ
端然
(
きちん
)
と置く。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
端然(きちん)の例文をもっと
(7作品)
見る
たんねん
(逆引き)
朽木形の
几帳
(
きちょう
)
の前には十二一重の御めし、何やら知らぬびらしゃらした御なりで
端然
(
たんねん
)
としていたまうから、野郎共皆ウヘーとなって恐入り奉る。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
端然(たんねん)の例文をもっと
(4作品)
見る
▼ すべて表示
ちゃん
(逆引き)
紺地の
素袍
(
すおう
)
に、
烏帽子
(
えぼし
)
を着けて、十三
絃
(
げん
)
に
端然
(
ちゃん
)
と直ると、松の姿に
霞
(
かすみ
)
が
懸
(
かか
)
って、
琴爪
(
ことづめ
)
の千鳥が
啼
(
な
)
く。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
端然(ちゃん)の例文をもっと
(3作品)
見る
しゃん
(逆引き)
すっきり
端然
(
しゃん
)
と構えたる
風姿
(
ようだい
)
といい
面貌
(
きりょう
)
といい水際立ったる男振り、万人が万人とも好かずには居られまじき
天晴
(
あっぱ
)
れ小気味のよき
好漢
(
おとこ
)
なり。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
端然(しゃん)の例文をもっと
(2作品)
見る
しやん
(逆引き)
すつきり
端然
(
しやん
)
と構へたる
風姿
(
やうだい
)
と云ひ
面貌
(
きりやう
)
といひ水際立つたる男振り、万人が万人とも好かずには居られまじき天晴小気味のよき
好漢
(
をとこ
)
なり。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
端然(しやん)の例文をもっと
(1作品)
見る
ちゃんと
(逆引き)
明
(
あかり
)
を
目的
(
めあて
)
に駆けつけると、
洋燈
(
ランプ
)
は少し暗くしてあったが、お杉は
端然
(
ちゃんと
)
坐ったまま、その
髷
(
まげ
)
、その
櫛
(
くし
)
、その姿で、小鍋をかけたまま凍ったもののごとし。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
端然(ちゃんと)の例文をもっと
(1作品)
見る
ぢつ
(逆引き)
硬い唐筵の上に、
痺
(
しび
)
れをきらして
端然
(
ぢつ
)
と坐つて居なければならなかつた。最初机の前に座蒲団が置いてあつたので、私は何心なく、何等の顧慮もなく、当然の様にその上へ坐つて居た。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
端然(ぢつ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“端然”の意味
《名詞》
身なりや姿勢などがきちんと整っていること。
(出典:Wiktionary)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端近
端々
端居
端倪
端艇
“端然”のふりがなが多い著者
下村湖人
加能作次郎
押川春浪
幸田露伴
林不忘
泉鏡花
中島敦
佐々木邦
夏目漱石
北原白秋