“端緒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんちょ29.0%
いとぐち27.5%
たんしょ21.7%
はなお7.2%
こぐち4.3%
たんちよ4.3%
いとくち2.9%
いちぐち1.4%
たんしよ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで今、すこしく端緒(たんちょ)をここに開いて、秋から冬へかけての自分の見て感じたところを書いて自分の望みの一少部分を果したい。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
是が縁に成って惠梅と水司又市の二人がおやま山之助の家へ来て永く足を留める。これが又一つ仇討(あだうち)に成りまする端緒(いとぐち)でございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
依(よっ)て此間中(じゅう)よりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を渉猟(しょうりょう)致し居候(おりそうら)えども未(いま)だに発見の端緒(たんしょ)をも見出(みいだ)し得ざるは残念の至に存候(ぞんじそろ)。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「苔が、辷(すべ)る。庭下駄の端緒(はなお)が切れていやあがる。危えじゃねえか。や、ほかに履きものはがあせんな。はてね。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏になると湯治場が流行(はや)りますが、明治七年あたりは湯治場がまだそろ/\是から流行って来ようと云う端緒(こぐち)でございました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其(それ)に継(つ)いでは新著百種(しんちよひやくしゆ)の末頃(すゑごろ)に離鴛鴦(はなれをし)と云(い)ふのを書いたが、那(それ)が名を成(な)す端緒(たんちよ)であつたかと思ふ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
健三の心を不愉快な過去に捲(ま)き込む端緒(いとくち)になった島田は、それから五、六日ほどして、ついにまた彼の座敷にあらわれた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私も怪談を探り出す端緒(いちぐち)に困ったが、更に左(さ)あらぬ体(てい)で、「併(しか)しお前さん達は夫婦差向(さしむか)いで、こんな広い別荘に十何年も住んでいて、寂しいとか怖いとか思うような事はありませんかね」
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
平次の註文は見當も付きませんが、何となく自信あり氣で、これが六つかしい事件をほぐす端緒(たんしよ)になりさうな氣がしたのです。