“端緒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんちょ28.4%
いとぐち26.9%
たんしょ22.4%
はなお7.5%
こぐち4.5%
たんちよ4.5%
いとくち3.0%
いちぐち1.5%
たんしよ1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで今、すこしく端緒たんちょをここに開いて、秋から冬へかけての自分の見て感じたところを書いて自分の望みの一少部分を果したい。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
是が縁に成って惠梅と水司又市の二人がおやま山之助の家へ来て永く足を留める。これが又一つ仇討あだうちに成りまする端緒いとぐちでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
よって此間じゅうよりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を渉猟しょうりょう致し居候おりそうらえどもいまだに発見の端緒たんしょをも見出みいだし得ざるは残念の至に存候ぞんじそろ
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「苔が、すべる。庭下駄の端緒はなおが切れていやあがる。危えじゃねえか。や、ほかに履きものはがあせんな。はてね。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏になると湯治場が流行はやりますが、明治七年あたりは湯治場がまだそろ/\是から流行って来ようと云う端緒こぐちでございました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それいでは新著百種しんちよひやくしゆ末頃すゑごろ離鴛鴦はなれをしふのを書いたが、それが名を端緒たんちよであつたかと思ふ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
健三の心を不愉快な過去にき込む端緒いとくちになった島田は、それから五、六日ほどして、ついにまた彼の座敷にあらわれた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私も怪談を探り出す端緒いちぐちに困ったが、更にあらぬていで、「しかしお前さん達は夫婦差向さしむかいで、こんな広い別荘に十何年も住んでいて、寂しいとか怖いとか思うような事はありませんかね」
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
平次の註文は見當も付きませんが、何となく自信あり氣で、これが六つかしい事件をほぐす端緒たんしよになりさうな氣がしたのです。