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端緒
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いとくち
ふりがな文庫
“
端緒
(
いとくち
)” の例文
健三の心を不愉快な過去に
捲
(
ま
)
き込む
端緒
(
いとくち
)
になった島田は、それから五、六日ほどして、ついにまた彼の座敷にあらわれた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし自分で自分の先が見えない人間の事ですから、ことによるとあるいはこれが私の心持を一転して新しい生涯に
入
(
はい
)
る
端緒
(
いとくち
)
になるかも知れないとも思ったのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その時健三は書斎に
灯火
(
あかり
)
を
点
(
つ
)
けて机の前に
坐
(
すわ
)
っていた。丁度彼の頭に思想上のある問題が一筋の
端緒
(
いとくち
)
を見せかけた所であった。彼は一図にそれを手近まで
手繰
(
たぐ
)
り寄せようとして骨を折った。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“端緒”の意味
《名詞》
端緒(たんしょ、たんちょ)
物事の始まり。糸口。
(出典:Wiktionary)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端唄
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端々
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端艇