“端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はし32.0%
15.0%
はた11.9%
はず7.0%
はな5.5%
はじ5.3%
ぱし3.9%
3.0%
たん2.8%
さき2.7%
ばた1.8%
ばな1.2%
はて0.8%
はした0.7%
はずれ0.7%
はづ0.7%
0.6%
はづれ0.5%
0.5%
ぱな0.5%
つま0.4%
ぱた0.3%
ぶち0.3%
ぱじ0.2%
ぷち0.2%
ハシ0.2%
ハジ0.2%
ハナ0.2%
いず0.1%
そば0.1%
ただ0.1%
はしッ0.1%
はずみ0.1%
ぱずれ0.1%
ぱち0.1%
ぱづれ0.1%
ふち0.1%
へり0.1%
べり0.1%
ぺた0.1%
バナ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼曰ふ。子よ、わが歩履あゆみに從へ、この廣野ひろのこゝより垂れてその低きはしにおよべばいざ我等うしろにむかはむ。 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
為吉はしばらく岸に立って沖をながめていましたが、やがて一番左のはしの自分のうちの舟のともづなを引っ張って飛び乗りました。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
眉は迫った、すすき尾花の山のは、おおきないのししの横に寝たさまに似た、その猪の鼻と言おう、中空なかぞら抽出ぬきんで
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日影なおあぶずりのゆたうころ、川口の浅瀬を村の若者二人、はだか馬にまたがりて静かにあゆます、画めきたるを見ることもあり。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自分でそれと心づいたのは去年の春上野いけはたのカッフェーに始めて女給になってから、しばらくしてのち銀座へ移ったころである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「あの、笑靨えくぼよりは、口のはたの処に、たてにちょいとしたしわが寄って、それが本当に可哀うございましたの」と、お金が云った。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
所はしば烏森からすもりで俗に「はやしの屋敷」と呼ばれていた屋敷長屋のはずれのうちだったが、家内うち間取まどりといい
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
乗客を満載した電車の列はまちはずれからはしって来ては桟橋の此方こなたで車を停め、そこで乗客を呑吐して又市の方へ駛って行く。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「私が入つて行つた時にね、簑村といふ人はあがはなの座敷の隅に向ふを向いて立つてゐたの。それがすつかり私の方から見えてしまつたの。」
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
栄二は傘をすぼめて戸袋に立てかけ、格子をあけてはいると、あがはなの六じょうではいつもの小僧が、麻の袋を持って板に打ちつけていた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「この切出しは手前のだろう。版木屋か、彫物師でもなければ使わない道具だ。とうを巻いて、はじっこに(新)という字が書いてある」
薄茶色の芽を全体に吹いて、柔らかいこずえはじが天につづく所は、糠雨ぬかあめぼかされたかのごとくにかすんでいる。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
笹村よりかむしろ一歩先に作を公にしたことなどもあり、自負心の高い深山が、ぱし働き出そうとしている様子がありあり笹村の目に見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
われらずあいちやんは小枝こえだきれぱしひろげ、それをいぬころのはうしてやりました、
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と、呉の船は、その鋭角を、敵の横腹へぶつけて、たちまち微塵みじんとするか、或いは飛び移って、皆殺しとなし、それを焼き払った。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多寡たくわが地主の金持と思つたのは、大變な見縊みくびりやうで、近所の旗本や、安御家人ごけにんの屋敷などは蹴落されさうな家です。
浴槽ゆぶねの一たん後腦こうなうのせて一たん爪先つまさきかけて、ふわりとうかべてつぶる。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それに、めるやうな友染いうぜん縮緬ちりめんが、たんものをほどいたなりで、一種ひといろかゝつてたんです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そんじゃ、めしでもって、一休みして、はじめるかの」と、一人は体を起して両手をさきさがりにうんとひろげながら背のびをした。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秋月は富彌の顔を見ながら、水飴を箸のさきへ段々と巻揚まきあげるのを膝へ手を置いて御舎弟紋之丞殿が見詰めて居りましたが、口の処へ持って来るから。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……まことに不思議な、久しく下草の中に消えていた、街道ばたの牡丹が、去年から芽を出して、どうしてでしょう、今年の夏は、花を持った。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鹿子木氏はぶつ/\つぶやきながらかはばたを下つて来ると、やつと二三本舞妓まひこのやうな恰好をしたのが見つかつた。
——考えても——あがばなには萌黄と赤と上草履をずらりと揃えて、廊下の奥の大広間には洋琴ピアノを備えつけた館と思え——彼奴きゃつが風体。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中へ這入ると、推測に違わず正面の螺旋階らせんかいの上りばなに、———大方光子が私の為めに置いて行ったものであろう。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
日本のずうつと西のはて或国あるくにでは、氏神といつて、どこのうちでも、先祖代々自分だけの神様をまつつてをります。
蛇いちご (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
有楽座ゆうらくざ帝国劇場歌舞伎座などを見物した帰りには必ず銀座のビイヤホオルに休んで最終の電車のなくなるのも構わず同じ見物帰りの友達とはてしもなく劇評を戦わすのであった。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
どうをゆら/\と身動みうごきしたが、はしたなき風情ふぜいえず、ひとなさけ汲入くみいれた、やさしい風采とりなり
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いろいろさまざまのお金の山の中へ身を置かれて、お金の誘惑はプツリともなかったが、はしたなお鳥目の誘惑の方はしきりだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
道の左には、半間ばかりの熊笹くまざさしげっていて、そのはずれからは十丈に近い断崖だんがいが、海へ急な角度を成していた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
このとき崑崙こんろん山上の大火はまだんでいず、西の空のはずれは真赤であった。
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
はづれの河堤の桜が咲きはぢめて、夜桜の雪洞が燭いたから花見へ行つて見ないかと近所の若者に誘はれたが滝本は、昼も夜も自分の部屋に引き籠つてゐた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
自分はこの場合の感情——フランスの恋と芸術とを後にして、単調な生活の果てには死のみが待つて居る東洋のはづれに旅して行く。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
姫が、目送する間もない程であつた。タチマチ、二上山の山のに溶け入るやうに消えて、まつくらな空ばかりの、たなびく夜になつて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
・山のの月のしばし雲と遊ぶ
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
道の左には、半間ばかりの熊笹が繁つてゐて、そのはづれからは十丈に近い断崖が、海へ急な角度を成してゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
丁度私の田舍は高い山のはづれで、一段づゝ石垣を築いて、その上に村落を造つたやうな位置にあります。
「ははは。火放ひつびとが、火に追われて、を失うているような。……そのような老師を、正季もまた、何でお訪ねして行ったのか」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の眼があやまりでなくば、ラオチャンドは遂に、冷い理性の捕り児となった事を、行為のしに表した。
ラ氏の笛 (新字新仮名) / 松永延造(著)
ちょうど欧洲大戦のショッぱなで、青島チンタオから脱け出した三千六百噸の独逸ドイツ巡洋艦エムデンが、印度近海を狼みたいに暴れまわっている時分のことだ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その藤葛が横に靡けば、前岸かわむこうそばだったたいらかな岩のぱなに往かれそうである。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
はしら黄金甍こがねいらかつまにして寝陵しんりようは見ゆまろ枯山からやま
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ながらふるつま吹く風の寒き夜にわがの君はひとりからむ(謝誉女王)
万葉集の恋歌に就て (新字旧仮名) / 三好達治(著)
堪忍かんにんしておくんなさい。みちぱたではおにかけねえようにと、こいつァいもうとからの、かたたのみでござんすので。……」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
むかし唐の欧陽詢おうやうじゆんが馬に乗つて、ある古駅こえきを通りかゝると、崩れかゝつたみちぱたに、苔のへばりついたふるい石碑が立つてゐるのが目についた。
「山」と「川」が合った。二人は人通りのあまり多くない河ぶちを下りて行った。少し行くと、男が、
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
あなたはお野掛けがおすきでいらっしゃいましたが、此の程はさっぱり野歩きもなさいませず、河岸ぶちへもいらっしゃいませんが、と御保養を遊ばしては如何いかゞでございます、あなたのお案じもわたくしは能く存じて居りまするが
わずかにデッキの上でバタバタと、その切れっぱじ洗濯せんたくしたおしめのように振れていた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
「意氣地のないことを言ふな、——尤も、手代の金之助と、下男の五助は、明日の親類會議に、親類方を集めるのだと言つて、目黒から川崎、神奈川の方まで手わけをして回り、明日でなきや歸らないさうだから、この廣い家に、男の切つぱじは、主人の孫右衞門と、お前の二人つ切りだ」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「それでいい、江戸橋と、日本橋の御高札場と、万町よろずちょうと、青物町と、二丁目の河岸っぷちへ一人ずつ張り込ませてくれ。立話をする奴か、往来の人へ合図をする者があったら、構わねえから、邪魔をするんだ。時と場合じゃ引っくくってもいい」
「それで宜い、江戸橋と、日本橋の御高札場と、萬町よろづちやうと、青物町と、二丁目の河岸つぷちへ一人づつつ張り込ませてくれ。立ち話をする奴か、往來の人へ合圖をする者があつたら、構はねえから邪魔をするんだ。時と場合ぢや引つくゝつても宜い」
——天下動乱ノ色アラハル。如何ニ成リユク可キヤラン。心細キ者ナリ。神慮ニ任セ、闇々アンアントシテ明ケ暮スマデ也。ハシナキ事端ナキ事。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ハシナクモ、過グル頃ヨリ敵味方トワカレ、矢石シセキノアイダニ別ルルモ、旧情ハ一日トテ、忘レタコトハナイ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始め、五月最初の午の日であつたものが、五日に決められても、やはり、ハジめの午なのである。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
端午は、ハジめの午である。
ハナに油かけられた資人トネリは、表情に隱さず心の中を表した此頃の人の、自由な咄し方で、まともに鼻を蠢して語つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ハナに油かけられた資人トネリは、表情に隱さず心の中を表した此頃の人の、自由な咄し方で、まともに鼻を蠢して語つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
池をひとめぐりすると、私は公園の西のいずれのいぬしでの木立のある丘にゆき、そこにあるベンチに腰かけて休み、メリーの首輪から鎖をはずしてやる。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
といいながらかたえに有った粗朶そだを取上げ、ピシリと打たれるはずみに多助は「アッ」といいさま囲炉裏のそばへ倒れる処を、おかめは腕を延ばし、たぶさを取って引ずり倒しながら、続け打に打擲ちょうちゃくを致している処へ、此のの奉公人、忠義者の五八が見兼ねましたゆえ飛んで来て中へ割ってり、
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この写真が、いま言った百人一首の歌留多のように見えるまで、御堂は、金碧蒼然きんぺきそうぜんとしつつ、漆と朱の光を沈めて、月影に青いにしきを見るばかり、おごそかただしく、清らかである。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鳶「おゝ娘さん冗談じゃアねえぜ、羽根を突くならもっとはしッぱたへ寄って突きねえ、人に怪我をさせて何うするんだ、冗談じゃアねえぜ、ひれとこで羽根が突きたけりゃア地面を買って突くがいや」
何かのはずみで土地の政党関係などに触れるとこの電燈会社が職工工夫に命令して無茶に電柱を立てたり横柄な測定をしたりしておびやかす様な事をする。
其重苦しい沈默の中に、何か怖しい思慮が不意に閃く樣に、此のトッぱずれのめりかゝつた家から、時時パッと火花が往還に散る。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
蒲團ふとんいたぱちてえなんだよなあ、れとつたはうぢいかるつてよかつぺなほんに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
其重苦しい沈黙だんまりの中に、何か怖しい思慮かんがへが不意に閃く様に、北のトツぱづれのめりかかつた家から、時々パツと火花が往還に散る。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ばんまでかゝつてやうや土器どきふちでもつたらしいいしと、把手とつて平凡へいぼんなのを二三たばかり。
リキユールグラスのへりを這ふ蟲
放蕩の虫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
台下にはちらりほらり、貧しそうな農家は有るが、新利根川べりには一軒も無く、唯蘆荻あし楊柳かわやなぎが繁るのみで、それもだ枯れもやらず、いやに鬱陶うっとうしく陰気なので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「うん。で、何だが妙竹林みょうちきりんな物を口っぺたへぶら下げてやがるから、俺あ声揚げて追っかけたんさ。するてえと——。」
バナりおこしたる円座かな
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)