“上端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうたん21.4%
あがりはな14.3%
あがりばな14.3%
うわは14.3%
うわば14.3%
じょうたん14.3%
あがりがまち7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獸骨器のみぎゑがきたるは魚骨器なり。上端じやうたんの孔は糸を貫くにてきしたり。おもふに此骨器はあらき物をひ合はする時にはりとして用ゐられしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
大きな囲炉裏の自在鉤の向うから、ひと摘みほどのちょん髷をのっけた白髪のおじいさんが上端あがりはなまでころげ出して来て
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
とっさまは小紋の野掛装束のがけしょうぞくで、お供は看板を着て、真鍮巻しんちゅうまきの木刀を差して上端あがりばなに腰をかけ、お膳に酒が一合附いたのを有難く頂戴して居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
石垣が東側の地形じぎょうから土台まで六間五尺あって、北西の掘底から、土台までは十間あり、天守は土台下端したはから五重の棟上端うわはまで十七間四尺七寸五分あり
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
塀際をうねりあがる石高道は、一歩ごとにそこを通る人間をおしあげ、塀の上端うわば越しに頭から爪先まで露骨に見せてしまう。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
老爺は予のために、楓樹にはいのぼって上端じょうたんにある色よい枝を折ってくれた。手にとれば手を染めそうな色である。
河口湖 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
印刷所の戸を開けると上端あがりがまちにストーブがあって、二人の人がちょうど一服しているところであった。介山居士の甥御おいごさんに当る村木さんと田中澄徹さんであった。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)