“粗”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あら80.2%
5.3%
まば3.8%
1.5%
ざつ1.5%
ほぼ1.5%
ほゞ1.5%
ざっ0.8%
はした0.8%
ひど0.8%
(他:3)2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“粗”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩35.7%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]13.3%
文学 > ドイツ文学 > 小説 物語13.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ホワイト襯衣しゃつに、しまあらゆるやか筒服ずぼん、上靴を穿いたが、ビイルをあおったらしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄いござを掛けた馬のからだはビッショリとぬれて、あらく乱れたたてがみからはしずくしたたる。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
我はラートナのむすめがかの影(さきに我をして彼にあり密ありと思はしめたる原因もとなりし)なくて燃ゆるを見たり 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そういう沢庵は、昔ながらの、まつな僧衣で、決して金襴きんらんも、珠も、飾ってはいないが、どこか以前の彼とは、風貌もちがっているし、ことばのかどもまろくなっている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、腰を下ろしながら気がついたのだが、何だか眼のまえの芝生にまばらながら人だかりがしている。
貴人に指し示しつつ、まばらな歯を一パイに剥き出してニタニタと笑っている……という場面で
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それは河原町の人などには見られぬ線のらさとどぎつさこそあつたが、想像したよりもはるかに老人だつた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
そんなことより先に、この批評家の人格の野鄙やひらさ、こせこせした誹謗ひぼうと毒舌、思いあがった冷酷な機智、一口にいえばその発散する「検事みたいな悪臭」に、チェーホフは嘔吐おうとをもよおしたのである。
お泊宿から、水道橋の方へ軒続きの長屋の中に、小さな貸本屋の店があって……お伽堂とぎどう……びら同然のざつな額が掛けてある。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ざつみづけて、ぐいとしぼつて、醤油しやうゆ掻𢌞かきまはせばぐにべられる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その声音こわね可愁うれはしき底にはなさけこもれりと聞えぬ。貫一はほぼ彼の意をさとれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
四季に亙つて已まず、万民既に大半に超えて死を招き了んぬ。日蓮世間の体を見て、ほぼ一切経を勘ふるに、道理文証之を得了んぬ。終に止むなく勘文一通を造りなして、其の名を立正安国論と号す。文応元年七月十六日、屋戸野やどや入道に付して、古最明寺入道殿に進め了んぬ。
富田左近将藍しょうげんの五人を使者として秀次のもとへ遣わし、野心之旨有之ようにほゞ間召
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おゝ! 君達きみたちにもほゞ想像さうざう出来できるか、おうらさらはれた、天狗てんぐつかんだ、……おそらくうだらう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
糸七は雨のなかで、——柳橋をざっと話したのである。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今は「風吹くな、なあ吹くな」と優き声のなだむる者無きより、いかりをも増したるやうに飾竹かざりだけ吹靡ふきなびけつつ、からびたる葉をはしたなげに鳴して、えては走行はしりゆき、狂ひては引返し、みに揉んでひとり散々に騒げり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ひどいんですよ。)
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マーキュ なんぢゃ、いっまづいのをば甘美うまい? はて、うま意味いみりやうぢゃの。賢女けんぢょ々々。
これよりまづいのはいまはない。
白麻地や絽や手編みレースやモスリンレースなどのやうな贅沢な織物から、もつと丈夫なわるい袋布のやうなものまで、皆な此の麻で造るのだ。
彼は、そのラフな丸太を地面に立て、柱とした。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)