“非”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あら58.3%
17.6%
あらざ7.4%
6.4%
アラ2.0%
けち1.5%
あらず1.0%
くさ1.0%
わる1.0%
あらざら0.5%
(他:7)3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“非”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩50.0%
文学 > 日本文学 > 日本文学6.6%
歴史 > 伝記 > 個人伝記4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
二十世紀末の地球儀はこの赤き色と紫色との如何いかに変りてあらんか、そは二十世紀はじめの地球儀の知る所にあらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
あらず、わしが欲する処はの、ゆうにあらず、にあらず、牛豚ぎゅうとん、軍鶏にあらず、鰻にあらず。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さきに愛をもてわが胸をあたゝめし日輪、とのあかしをなして、美しき眞理のたへなる姿を我に示せり 一—三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼れ年少気鋭、頭熱し意あがる、時事の日になるを見て、身を挺して国難をすくわんとするの念、益々ますます縦横す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「古くなつて木が乾くに従ひつて来る」とあれども反椀は初より形の反つた椀にて、古くなつて反つた訳にはあらざるべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そはこれ場所を占むるにあらず、軸をつにあらざればなり、われらの梯子はしごこれに達し、かく汝の目より消ゆ 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
風流の人は言ふ風流人の淫行は人間の淫行にして野獣の淫にらず、人情の美をもといとするを忘れざるなり。
猥褻独問答 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
武士道は斜面緩かなる山なり。されど、此処彼処ここかしこに往々急峻なる地隙、または峻坂なきにしもらず。
武士道の山 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
他ハ日本人ナルカト思イタレドモ、後ニ至リテ彼等ハ日本人ニハアラザルモノノ如キコト判明セリ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
——白楽天はくらくてんのことば——行路カウロノ難ハ山ニモアラズ水ニシモアラズ、タダ人情反覆ハンプクノ間ニリ——という事実を人々はのあたりに見たことだった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「巳は男好きだというけれど……」お絹はいささかけちをつけるように言って、からだを壁ぎわの方へ去らして横になった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
笹村はふと頭が曇って来ると、得意になって二人のしていることに、片端からけちをつけずにはいられなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼の未だ出でゝ仕へざるや其朋友等相共に広言して曰く百万石の聘にあらずんば応ぜざるべしと。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
ワグナーの感化の猛烈さは、一時世界の音楽界を引摺ひきずり込んで「ワグナーにあらずんば音楽にあらず」と思わせたことは、あまりにも生々なまなましき事実であったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
「おこのさんもあんまり家をめるもんだで、かえって大きい金が外へ出るらね。」と母親は後で弟嫁のことをくさしはじめた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「一口に田舎々々とくさすけれど、それあ好いところだよ」お島はわざと元気らしい調子で言出した。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「大きにさう云ふ事は有る。然し、本当に惚れんのは、どうだらう、女がわるいのか、それとも男の方が非いのか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それがあるとこがうき世をいつたものじやないの。そりや銀さんは、あたしを不人情者とも、不貞腐ふてくされとも思つておいでだろう。もとよりあたしがわるいんさ。
もつれ糸 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
更に名を宗教に借りて実なき者を悪む、聞く獅子の身中に虫ありて獣王だも、猶之が為に殺さると、の宗教の名を以て、世に行はるゝ虚礼、空文はいづくんぞ基督教の獅身虫にあらざらんや
孔子曰く、しからず、予いつ以ておこな(行)う。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
曰く、しかり、しからざるか。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
荘内に在るに及んで左右その人をそしるを見、詩を賦して以て自ら悲しむ、三十一年一夢のごとく、醒め来る荘内破簾の中の句あり、聞く者これをあわれむ
おん身若し我言をたがへりとし給はゞ、そは猶肉身なくて此世に在らんを好しとし給ふごとくならん。
逍遙子のいはく。美のこゝろを碎いて理に入るべきことをば、われなみせしことなし。これを非せしやうにおもはれたるは、沒理想を無理想とおもはれたるがためなりと。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
埿部は波志毘登ハシビトなるを、本にハセツカベと訓みて、傍に「丈部」と書けるはいみじきひがことなり。丈部はせつかべとはいかく異なるをや、天武紀などに見えたる姓の埿部も同じ。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
アヽ罪過が戯曲、小説に於ける地位、かくの如く重要なり。あへて罪過論をさうして世上のアンチ罪過論者にたゞす。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
而して真個に社会の、国家の、人間の精神たる此の最上府を囲繞し、其の運動を支配し、其の一ヱー及び一ネーを左右するもの彼の「思想」なりとせば、其の威力の壮大なる、得て名状すべからざるものあるなり。
思想の聖殿 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)