“けち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
39.8%
吝嗇24.3%
蹴散14.9%
希知2.2%
2.2%
卑劣1.7%
1.1%
不吉1.1%
狭隘1.1%
矮小1.1%
蹶散1.1%
鄙劣1.1%
奇怪0.6%
不幸0.6%
0.6%
卑吝0.6%
吝薔0.6%
少量0.6%
屑々0.6%
弱小0.6%
怪痴0.6%
0.6%
慳吝0.6%
0.6%
鄙吝0.6%
非難0.6%
駈散0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長「そりゃア知っていますが、女という奴アなもんで、お嬢さんのように施しを褒めてくれる女はございませんから持たないんです」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆あさんは腹の中で、相変らず吝嗇な人だと思った。この婆あさんの観察した処では、石田に二つの性質がある。一つは吝嗇である。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
と云ううちに交通巡査も、物蔭に隠しておいた自働自転車を引ずり出して飛乗った。爆音を蹴散らして箱自動車の跡を追った。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いつのにやら松がなくなったら、板橋街道のような希知宿の入口に出て来た。やッぱり板橋街道のように我多馬車が通る。一足先へ出た長蔵さんが、振り返って
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
笹村はふと頭が曇って来ると、得意になって二人のしていることに、片端からをつけずにはいられなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
米屋がどうの、炭屋がどうの——仮令餓ゑ死しようと、今更虹蓋つくるやうな卑劣な了簡を持つてたまるものか!
名工出世譚 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其様な根性だからも恋ははねヱ。之から肝玉を練る修行に時々吠えてやるかナ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
清吉腑甲斐ない、意地も察しもない男、なぜ私には打ち明けてこないだの夜の始末をば今まで話してくれなかった、私に聞かして気の毒とに遠慮をしたものか、あまりといえば狭隘な根性
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
寄生木になって栄えるは嫌いじゃ、矮小な下草になって枯れもしょう大樹を頼まば肥料にもなろうが、ただ寄生木になって高く止まる奴らを日ごろいくらも見ては卑しい奴めと心中で蔑視げていたに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
で落葉を蹶散らす音、これは騎兵演習の斥候か、さなくば夫婦連れで遠乗りに出かけた外国人である。何事をか声高に話しながらゆく村の者のだみ声、それもいつしか、遠ざかりゆく。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
味気なき世に未練はもたねばものの見事に死んで退けて、十兵衛という愚魯漢は自己が業の粗漏より恥辱を受けても、生命惜しさに生存えて居るような鄙劣ではなかりしか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「いや、こちらにも奇怪な事件がありましてね、村長さん!」
奇怪なことが起りをつてね、助役さん!」
下女の中にて三郎兵衞を少しふ者ありしが夫は證據なき事とて是非なく今年厄落しと斷念め帳面を〆切しが是を不幸の始として只一人の娘に
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
勿論? 勿論ですとも! 何奴か知らんけれど、実にい根性、な奴等です。然し、怨を返すといふ点から謂つたら、奴等は立派に目的を
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すると、誰れも口をんでしまって知らぬ顔をする。私はカッとなった。で、自分一人でその金を払おうかと思ったが、この田舎漢卑吝な奴達のお先に使われるような気がして止した。
黄昏 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
このは、金持ちでありながら、たいへん吝薔であるということを、では、みんならぬものがないくらいでした。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとて大敗軍ももんだ其樣な少量な事を聞へ此馬鹿八めとるにぞ目玉の八は負腹にて心地宜らぬ折柄故大いにナニ馬鹿八だと此拔作め口の横にに餘り大造を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
堕落か成功か、其様屑々な評価は如何でも構わぬ。儂は告白する、儂は自然がヨリ好きだが、人間がではない。儂はヨリ多く田舎を好むが、都会てることは出来ぬ。儂は一切が好きである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「ねえ貴下、はなんの因果で弱小土地に生れたんでしょう。もうもうほんとに愛想が尽きたんですよ。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、結局この船に付いた怪痴を払い除ける事は出来なかったらしい。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
マルタは一名を獅子犬と呼ばれてゐるが名ばかり立派でからもう弱虫なな奴だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
曹操がそれをれんで自身の一女を娶合せたので、諸人の尊重をうけてきたが、ようやくその為人が現われてくるにつれて天性やや軽躁、そして慳吝も見えてきたので
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えんのつかあなから一疋
蛍狩 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
潔癖は吾儘者の鄙吝な高慢である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
人をれば自分の器量が下るとでも思うのか、人のた事には必ず非難を附けたがる、非難を附けてその非難を附けたのに必ず感服させたがる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
戦の潮合を心得た将門は、ね馬を飛ばして突撃した。下野勢は散〻に駈散らされて遁迷ひ、余るところは屈竟の者のみの三百余人となつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)