“捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
69.7%
すて17.9%
ちゃ2.8%
2.3%
すつ1.8%
しゃ0.9%
しや0.9%
ずて0.9%
0.5%
うっち0.5%
おと0.5%
すち0.5%
0.5%
0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゑゝことかぬわがまゝものめ、うともおてぜりふひてこゝろともなくにはるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして、いよいよ権力けんりょくつと、自分じぶんたちの都合つごうばかりかんがえて、大衆たいしゅうてられてきたのだ。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いかに、あのていでは、蝶よりも蠅がたかろう……さしすてのおいらん草など塵塚ちりづかへ運ぶ途中に似た、いろいろな湯具蹴出けだし。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さても変物、この男木作りかとそしる者は肉団にくだん奴才どさい御釈迦様おしゃかさまが女房すて山籠やまごもりせられしは
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「あゝ、湯が滲みて苦しいこと。………親方、後生だから私をちゃって、二階へ行って待って居てお呉れ、私はこんな悲惨みじめざまを男に見られるのが口惜くやしいから」
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
『何で、それを打っちゃっておくんです。実あ私は、ずっと前から、お次さんに注意されて、気をつけて見ていたんですが……此頃は、殊に師匠のお体がせて来るし——心配でたまりません』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いけはしなほつたればこはこといとてに立出たちいで美登利みどり姿すがた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昔し自分を呼びてにした人から今となって鄭寧ていねい挨拶あいさつを受けるのは、彼に取って何の満足にもならなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かめす花見ても知れおしなべてめづるはすつる初めなりけり」という歌の心は、ながめは誠にどうも総々ふさ/\とした此の牡丹は何うだい
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
是をおもへば天地の万物すつべきものはあるべからず、たゞすつべきは人悪じんあくのみ。
ただ、「おのれをつるには、そのうたがいを処するなかれ。その疑いを処すればすなわちしゃもちうるのこころざし多くず。人にほどこすにはそのほうむるなかれ。そのほうを責むれば、施すところの心をあわせて、ともになり」。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
すると、これはしたり! モン・ブランのてっぺんでは手前らの大切なせがれが悲しそうに『父ちゃんや、母あちゃんやレック・レック・レック』とないてるもんだから、びっくり仰天してつのの先まで熱くなって、小供可愛いさの一念から崖道、絶壁の頓着なく、しゃ二に押し登る。
併し其のさかひに至るには愛かしやかを體得せねばならぬ、然らざれば三阿僧あそう祗劫ぎごふの間なりとも努力せねばならぬ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
すべてさういふ処から養はれたとは言ひ得るが、それ以上に渠の聡明が、渠の利害に浸りながらそれに捉はれない性情が、生の中に滅を有し、滅の中に生を有し、しやの中に有を存し、有の中に捨をした心境が、渠をして長い日本文学の中に、かれ独特の創造と姿と心とを刻むことが出来た。
西鶴小論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
其の時聴衆みな言ってえらく、ばかりの佳作を一節切のはなずてに為さんはおしむべき事ならずや、宜敷よろしく足らざるを補いなば
そばで聞いて居りますと、私も子供じゃアありませんから、聞きずてにもなりませんので、誠に申し兼ねましたが、お役には立ちますまいけれど、私の身体を此方こちらさまへ、何年でも御奉公致しますから、親父をお呼びなすって私の身のしろって
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
桔梗色の濃い線を引いている、眼を下へうつすと、神河内から白骨しらほねへと流れて行く大川筋が、緑の森林の間を見え、隠れになって、のたくって行く、もう前穂高の三角測量標は、遥か眼の下にっちゃられて
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
○「うんにゃア、逆上のぼせていやがるなア此奴こいつは余っぽど、そんなに荷厄介するならよ、うっちゃって仕舞やア一番世話なしだぜ、ハヽヽヽヽ」
雪頽なだれいのちおとしし人、命をひろひし人、我が見聞みきゝしたるをつぎまきしるして暖国だんこくの人の話柄はなしのたねとす。
切ろやれ、すちよやれ、やあ、
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わたくしが、あんまり青年にしてはさらされ過ぎてると言うと、彼は薩摩絣さつまがすりの着物に片手を内懐に入れて、「十四より酒飲み慣れてきょうの月です」と、それが談林の句であるとまでは知らないらしく、ただこの句のりのような感慨を愛して空を仰いで言った。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
イマヨ、ナド匕首アイクチノゾカセタルテイノケチナ仇討アダウ精進ショウジン馬鹿バカテヨ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)