“捨扶持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すてぶち85.7%
すてふち14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず知っているとして置こう。あの老人は人物だ。徳川家の忠臣だ。しかし一面囚人めしゅうどなのだ。同時に徳川家の客分でもある。捨扶持すてぶち五千石を
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その間じゅう、若い頃も年とった今も、僕はあんたから、年額五百ルーブリなりの、乞食こじきも同然の捨扶持すてぶちを、ありがたく頂戴ちょうだいしているにすぎないんだ。
申立其場は立去申まじと答ければ感應院の死去しきよは全く毒殺どくさつこそ知られけり抑々そも/\此清兵衞と云はもと紀伊大納言光貞卿みつさだきやう御意に入の醫師にて高橋意伯いはくとて博學はくがくの者なりしが光貞卿の御愛妾あいせふさくの方といふに密通みつつうなし大納言殿の御眼にれ其方深山幽谷しんざんいうこくに住居すべし家督かとくせがれへ申付捨扶持すてふちとして五人扶持を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)