“悴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せがれ90.6%
かじか3.8%
かじ3.8%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一にも二にもせがれのおかげだと言って喜んでいるのが江戸では評判で、それを見聞きするほどのものが、ゆかしがらぬ者はないという。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かじかみてうつむきて行きあひにけり
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
かじけ萎びて、硬ばつたり龜裂したりして居た人の皮膚は、輭らぎ潤ひて生氣を増し、瑞々しく若くなつて、ひゞ凍傷しもやけなども治り、筋肉は緊張し、血量は増加したるが如く見える。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
何日雨に打たれてどこを彷徨さまようていたのか、あの大きな男の頬もけ身体もせてひげぼうぼうと、そして全身はふやけて見るも無残な姿であった。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)