“彷徨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さまよ48.9%
ほうこう30.1%
うろつ8.8%
はうくわう2.7%
さまよい1.7%
さすら1.5%
ぶらつ1.0%
うろうろ1.0%
ぶらぶら0.7%
さまよひ0.5%
うろ/\0.5%
さま0.2%
うろ0.2%
うろつき0.2%
さまよう0.2%
さまよふ0.2%
のそのそ0.2%
ふら/\0.2%
ぶら/\0.2%
ほッつき0.2%
まご/\0.2%
ホウコウ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はいま、不可抗と闘いながら、路傍を彷徨っている。人が裁くか、神が裁かれるか——それこそ、人間の一番な壮烈な姿であろう。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とにかく彼はえたいの知れないの中を彷徨したやっと正気を恢復した時には××胡同の社宅にえた寝棺の中に横たわっていた。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
同時にまた松山の狭い天地を出て初めて大きな都に出たという満足の下にその千年前の旧都を飽きもせずに彷徨き廻る日も多かった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
、当年豪雄の戦士、官軍を悩まし奥州の気運を支へたりし快男子、今は即ち落魄して主従唯だ二個、異境に彷徨して漁童の嘲罵にふ。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
高田の下男銀平は、下枝を捜しさんとて、西へ東へ彷徨つ。風説に耳をて、道く人にもそれとはなく問試むれど手懸り無し。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
イネ帝国が亡びると同時に、国軍の一部は、悲憤の涙をのんで、数隻の潜水艦に乗って、太青洋に彷徨い出たのであった。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分にも市中を彷徨いてみたりしたが、自分の智識が許しそうな仕事で、一生懸命になり得るような職業はどこにも見当らなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「危ねい! 往来の真ン中を彷徨してやがって……」とせいせい息をませながら立止って怒鳴り付けたのは、目のい車夫であった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ちよつと、そこいらを彷徨してゐてお呉れね。いくら田舎でもお役所だからね。お前を一緒に伴れて行くのも変だからね?」
島の唄 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
追駈候中とくに日は暮方角らず彷徨りしうちらずも九助に出會段々の物語りに手間取追々夜も更行ひ月も出しかば夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『お前着物を如何なんだよ。此寒いのに、ベラ/\したかなんかで。其樣姿で此邊を彷徨しておくれでないよ、眞實に外聞が惡いから。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
蕭条と荒れ果てた灰色の野の中を、真黒い外套と共に、あてもなく彷徨よっている中田の顔は、世にもすさみ切った廃人のそれであった。
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
といって、子供の時は、まったくにしか見ることはなかったのですけど、それが、中学のなかば頃からは、殆んど毎夜のように夢の世界を彷徨つき廻っていたのです。
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
どこをどう彷徨まわってたんだい
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
見て世の中に能物醫者なり何程の療治出來ずとも流行出せばの如し我も故郷は勘當され此江戸へ來りて所々方々彷徨ばかりにて未だ何の仕出したる事もなくぞと云身過の思ひ付もなきなれば此上は何卒して我も醫師となり長棒駕籠にて往來なし一身の出世
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
切て勘當せしに方々彷徨うち少く醫師の道を覺え町内へ來て山田元益と表札門戸を張れどもより庸醫なれば病家は稀々にて生計の立つほど有らざれば内實賭博
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
青臭いどころか、お前、天狗巌だ、七不思議だと云ふ者が有る、可恐い山の中に違無いぢやないか。そこへ彷徨さうなをして唯一箇つて来るなんぞは、能々間抜と思はなけりやならんよ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『それは死んでは大変ですけどもね。大丈夫ですよ。そんなに、わけなく人間は死ねるもんぢやありませんよ。本当に死ぬ気なら、あんなに彷徨してゐはしませんよ』
波の音 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「たしか直行は十時二十分です。あそこは連絡船の出帆するのは八時半ですが、九時になりますから、まだ、あなたを見送つてから一時間ほどあそこいらを彷徨しなければなりませんね?」
海をわたる (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
私はまたもなくそこを出た。するうちに、ボツボツ店明が点きだす。腹もだんだん空いてくる。例のごとく当もなく彷徨歩いていると、いつの間にか町外れへ出た。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
彼方にも此方にも彷徨して居るやうに描いてある——露西亜では婦人の職業と言ふと家庭教師であるが、今日の露西亜では、此の家庭教師が、ぎつしりと一杯につて居るらしいのだ
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
家郷追放吹雪トワレ、三人ヒシトイ、サダマラズ、ヨロヨロ彷徨衆人蔑視タル、誠実小心含羞、オノレノシサ、ズ、高円寺ウロウロ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)