トップ
>
『絶望』
ふりがな文庫
『
絶望
(
ぜつぼう
)
』
『オイ/\何處へ行くんだよ。』 とお大と云ふ裏町のお師匠さんが、柳町の或寄席の前の汚い床屋から往來へ聲をかける。 聲をかけられたのは、三人連の女である。孰も縞か無地かの吾妻に、紺か澁蛇の目かの傘を翳して、飾し込んでゐるが、聲には氣もつかず、 …
著者
徳田秋声
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
直
(
ばつた
)
些
(
ちよツ
)
直
(
ぴつた
)
吹
(
ふつ
)
偶
(
ひよい
)
連
(
しきり
)
終
(
しまひ
)
覺
(
おぼへ
)
憤
(
じ
)
幼
(
ちひさ
)
加之
(
おまけに
)
歩
(
あし
)
頭髮
(
け
)
危
(
あぶね
)
孰
(
どつち
)
彼
(
かん
)
上
(
うへ
)
通
(
とほり
)
吾妻
(
アヅマコート
)
此
(
こゝ
)
苦笑
(
にがわらひ
)
睨
(
ねめ
)
加之
(
それに
)
眞實
(
ほんとう
)
益
(
ますま
)
然
(
さう
)
滿
(
つま
)
哀
(
あはれ
)
好
(
すき
)
亡
(
なく
)
今日
(
こんち
)
入込
(
はいりこ
)
絡
(
からま
)
素通
(
すどほり
)
笑談
(
じやうだん
)
畜生
(
ちきしやう
)
煑
(
にえ
)
歸
(
かへり
)
噛
(
かみ
)
此方
(
こつち
)
如何
(
どう
)
旋
(
やが
)
敲
(
たゝき
)
散々
(
さんざ
)
孰
(
いづれ
)
摺
(
すり
)
懸
(
かけ
)
柳町
(
やなぎちやう
)
餒
(
ひもじ
)
飾
(
めか
)
逃
(
にげ
)
艴然
(
むき
)
色情
(
さかり
)
自惚
(
のろけ
)
脹
(
ふくら
)
翳
(
さ
)
稼業
(
かげふ
)
當
(
あて
)
爲
(
し
)
熟
(
じつ
)
汚
(
きたな
)
此
(
これ
)
明瞭
(
はつきり
)
振顧
(
ふりむ
)
振
(
ふり
)
愈
(
いよい
)
必然
(
きつと
)
彷徨
(
うろつ
)
周圍
(
あたり
)
出前
(
でまへ
)
大
(
だい
)
口説
(
くどき
)
守
(
もり
)
嫣然
(
につこり
)
罰
(
ばつ
)
然
(
さ
)
煩
(
うるさ
)
臺所
(
だいどこ
)
唯
(
たゞ
)
袷
(
あはせ
)
獨
(
ひとり
)
横肥
(
よこぶとり
)
口前
(
くちまへ
)
何
(
なん
)
未
(
ま
)
這出
(
はひだ
)
昨日
(
きのふ
)
昨夜
(
ゆふべ
)
其角
(
そのかど
)
半襟
(
はんゑり
)
姿
(
なり
)
己
(
おれ
)
不可
(
いけな
)
風
(
ふう
)
從
(
つ
)
顏構
(
つらがまへ
)
餘程
(
よつぽど
)
彼樣
(
あん
)
手捷
(
てばしこ
)
十歳
(
とを
)