“周圍”のいろいろな読み方と例文
新字:周囲
読み方割合
まはり38.0%
しうゐ26.8%
あたり9.9%
めぐり5.6%
ぐるり5.6%
しゆうい4.2%
しうい4.2%
まわり2.8%
しゆうゐ1.4%
まあり1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくの如く、これらの不朽の薔薇の二の花圈はなわはわれらの周圍まはりをめぐり、またかくの如く、その外の内の圈と相適あひかなひたり 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
勘次かんじきはめてせま周圍しうゐいうしてる。しかかれせたちひさな體躯からだは、せま周圍しうゐ反撥はんぱつしてるやうな關係くわんけい自然しぜん成立なりたつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『ア、だのでヤなかつたけな。』と言つて、ムクリと身起した。それでもまだ得心がいかぬといつた樣に周圍あたりを見𢌞してゐたが
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
時が移るので、釣を斷念し、また舟に上つて島めぐりをする。大沼の周圍めぐり八里、小沼を合せて十三里、昔は島の數が大小百四十餘もあつたと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
其の影はカツキリと長く流に映ツてゐた。兩岸の家や藏の白堊はくあは、片一方は薄暗く片一方はパツと輝いて、周圍ぐるりの山は大方雪をかぶツてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
慶州けいしゆうには周圍しゆういひくやまがあつて、一方いつぽうだけすこひらけてゐる地勢ちせいは、ちょうど内地ないち奈良ならて、まことに景色けしきのよいところであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかし、球台たまたいたま、キユウ、チヨウク、おきやくの人から建物たてものかんじ、周圍しうい状態ぜうたい經營者けいえいしや經營振けいえいふり——さうした條件ぜうけんがいい持にそろふのはじつ困難こんなんな事なので
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
快活くわいくわつなる水兵すいへい一群いちぐんその周圍まわり取卷とりまいて、『やあ、可愛かあひらしい少年せうねんだ、乃公おれにもせ/\。』と立騷たちさわぐ、櫻木大佐さくらぎたいさ右手めてげて
いましも船首甲板せんしゆかんぱんける一等運轉手チーフメート指揮しきしたに、はや一だん水夫等すいふら捲揚機ウインチ周圍しゆうゐあつまつて、つぎの一れいとも錨鎖べうさ卷揚まきあげん身構みがまへ
「なあに、土瓶どびんだつて二度目どめのがすこしにねえで、先刻さつきのがより餘計よけいなツくれえぎせえすりや大丈夫だいぢようぶなんだが、それさうでねえと周圍まありがそれびつから」とそばからぐにくちた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)