“次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぎ47.9%
20.8%
つい17.8%
4.2%
ついで3.4%
やど1.3%
つき0.4%
つゐ0.4%
0.4%
つぐ0.4%
つづ0.4%
やどる0.4%
よし0.4%
ツイデ0.4%
ツギテ0.4%
ヤド0.4%
ヨシ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つぎゆふべ道子みちこはいつよりもすこ早目はやめかせ吾妻橋あづまばしくと、毎夜まいよ顔馴染かほなじみに、こゝろやすくなつてゐる仲間なかま女達をんなたち一人ひとり
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
そんな素直すなおかんがえもこころのどこかにささやかないでもなかったのですが、ぎの瞬間しゅんかんにはれいけぎらいがわたくし全身ぜんしんつつんでしまうのでした。
自分の予想ははたしてはずれなかった。自分は自然の暴風雨あらしついで、兄の頭に一種の旋風が起る徴候を十分認めて彼の前を引き下った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帝は巍国公ぎこくこう徐輝祖じょきそをして、京軍けいぐん三万をひきいて疾馳しっしして軍に会せしむ。景隆、郭英、呉傑、軍六十万をがっし、百万と号して白溝河はくこうがす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
此のあたりにかうよろしき人の住むらんを今まで聞えぬ事はあらじを、は都人の三七三つ山まうでせしついでに、海めづらしくここに遊ぶらん。
醸家沢本屋吉兵衛の家にやどる。主人池田瑞仙と知己なりといふ。駅長の園臥竜松長延十三四間なるあり。此日暑甚し。夜海中の塩火を見る。行程六里きよ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
痲痺まひするちからたいする抵抗力ていかうりよくおとろへてるので徳利とくりが一ぽんづつたふされてつき徳利とくりかゝつたとおもころいたでは一どうのたしなみがみだれて威勢ゐせいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
他の者つゐいたる、岩に近づけば菩薩ぼさつ乳頭にうとうおぼしき所に、一穴あり、頭上にも亦穴をひらけり、古人の所謂いわゆる利根水源は文珠菩薩のちちよりづとは、即ち積雪上をみ来りしさい
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ともかくも、「白珠も、黄金も、珠も、宝なりと謂はるれど、何しに子にまされる宝ぞ。豈子にかめや」と言ふのである。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
温泉あり。綿の湯といふ。上中下かみなかしもわかつている。上の湯は清灑せいしやにして臭気なし。これを飲めば酸味あり。上の湯の流あまりをたむるを中といひ、又それにつぐを下といふ。轎夫けうふ駄児たじの類浴する故穢濁くわいだくなり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
恰度ちょうどその少し前、鴉が妙な啼きかたをしていたので、やっぱし、そうでした、と母は不思議そうな顔をした。それからつづいて、そこの主婦かみさんが殺された。
雲の裂け目 (新字新仮名) / 原民喜(著)
元来、飾磨郡置塩村の旧い家の出で、お父さんは名倉やどるといって御影師範に学び、私の長兄とは同窓の友人であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大熊山は三次郡の西方にある巌石の峨々と聳えた山で、五十丁ばかりも登った処に三よし若狭守の館の跡だと云う千畳敷と呼ぶ処があった。
魔王物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
若し違ふことあらば、必天罰を被らむ……左大臣蘇我赤兄臣等手に香炉を執りて、ツイデに随うて起ち、泣血し誓盟して曰はく、臣等五人殿下に随ひて天皇の詔を奉く。
(一)……伊波比イハヒ返事カヘリゴト神賀カムホキ吉詞ヨゴト……ツギテのまゝに、供斎イハヒゴトつかへまつりて……天つつぎての神賀カムホキ吉詞ヨゴトまをしたまはくとまをす。(出雲国造神賀詞)
この六月、軍務官知事として、会津征討越後口総督として征途に就かれ、廿七日には、敦賀にヤドられてゐる。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
達治が三ヨシというところにいる夢を見た、と。さがしに行こうと。