“次”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つぎ47.8%
21.1%
つい18.1%
4.3%
ついで3.0%
やど1.3%
つき0.4%
つゐ0.4%
0.4%
つぐ0.4%
やどる0.4%
よし0.4%
ツイデ0.4%
ツギテ0.4%
ヤド0.4%
ヨシ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道子はいつよりも早目吾妻橋くと、毎夜顔馴染に、やすくなつてゐる仲間女達一人
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
そんな素直えものどこかにかないでもなかったのですが、ぎの瞬間にはけぎらいが全身んでうのでした。
自分の予想ははたしてれなかった。自分は自然の暴風雨で、兄の頭に一種の旋風が起る徴候を十分認めて彼の前を引き下った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帝は巍国公徐輝祖をして、京軍三万をいて疾馳して軍に会せしむ。景隆、郭英、呉傑、軍六十万をし、百万と号して白溝河す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「古論」は「篇の、斉魯論と同じからず」(同上)と言われる。よほど体裁の異なったものであったことは認めねばならぬ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
醸家沢本屋吉兵衛の家にる。主人池田瑞仙と知己なりといふ。駅長の園臥竜松長延十三四間なるあり。此日暑甚し。夜海中の塩火を見る。行程六里
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
痲痺するする抵抗力へてるので徳利が一づつされて徳利つたとでは一のたしなみがれて威勢た。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
他の者る、岩に近づけば菩薩乳頭しき所に、一穴あり、頭上にも亦穴をけり、古人の所謂利根水源は文珠菩薩のよりづとは、即ち積雪上をみ来りし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ともかくも、「白珠も、黄金も、珠も、宝なりと謂はるれど、何しに子にまされる宝ぞ。豈子にかめや」と言ふのである。
副詞表情の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
温泉あり。綿の湯といふ。上中下ている。上の湯は清灑にして臭気なし。これを飲めば酸味あり。上の湯の流あまりをるを中といひ、又それにを下といふ。轎夫駄児の類浴する故穢濁なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
元来、飾磨郡置塩村の旧い家の出で、お父さんは名倉といって御影師範に学び、私の長兄とは同窓の友人であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大熊山は三次郡の西方にある巌石の峨々と聳えた山で、五十丁ばかりも登った処に三若狭守の館の跡だと云う千畳敷と呼ぶ処があった。
魔王物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
若し違ふことあらば、必天罰を被らむ……左大臣蘇我赤兄臣等手に香炉を執りて、に随うて起ち、泣血し誓盟して曰はく、臣等五人殿下に随ひて天皇の詔を奉く。
(一)……伊波比返事神賀吉詞……のまゝに、供斎つかへまつりて……天つつぎての神賀吉詞まをしたまはくとまをす。(出雲国造神賀詞)
この六月、軍務官知事として、会津征討越後口総督として征途に就かれ、廿七日には、敦賀にられてゐる。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
達治が三というところにいる夢を見た、と。さがしに行こうと。