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つ
ふりがな文庫
“
次
(
つ
)” の例文
そんな
素直
(
すなお
)
な
考
(
かんが
)
えも
心
(
こころ
)
のどこかに
囁
(
ささや
)
かないでもなかったのですが、
次
(
つ
)
ぎの
瞬間
(
しゅんかん
)
には
例
(
れい
)
の
負
(
ま
)
けぎらいが
私
(
わたくし
)
の
全身
(
ぜんしん
)
を
包
(
つつ
)
んで
了
(
しま
)
うのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おのおの智能と衣裳と役割を持ち寄って、この一冬のMORITZに雪の舞踏を踊り抜く——それは、夜を日に
次
(
つ
)
ぐ白い
謝肉祭
(
カアニバル
)
なのだ。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
圭一郎は「あゝ」と頷いて顏を出し二言三言お座なりに主人夫婦が旅に出かけたことなど話柄にしたが、直ぐあとが
次
(
つ
)
げずに口を
噤
(
つぐ
)
んだ。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
これで
木
(
き
)
の
若葉
(
わかば
)
の
美
(
うつく
)
しい
色
(
いろ
)
や、
新緑
(
しんりよく
)
の
緑色
(
みどりいろ
)
のこともおわかりになつたと
思
(
おも
)
ひますから、
次
(
つ
)
ぎには
樹木
(
じゆもく
)
の
生活
(
せいかつ
)
について
少
(
すこ
)
しお
話
(
はなし
)
をしませう。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
第十代
(
だいじゆうだい
)
崇神天皇
(
すじんてんのう
)
と、
次
(
つ
)
ぎの
垂仁天皇
(
すいにんてんのう
)
の
頃
(
ころ
)
から、
前
(
まへ
)
が
角
(
かく
)
で
後
(
うしろ
)
の
圓
(
まる
)
い
前方後圓
(
ぜんぽうこうえん
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
車塚
(
くるまづか
)
が、
築
(
きづ
)
かれるようになつたことは
疑
(
うたが
)
ひありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
次
(
つ
)
いで径二尺五寸程の大きな下部注水孔のバルブも開いて、吸い込まれて
面喰
(
めんくら
)
った魚を
渠底
(
きょてい
)
のコンクリートへ叩き付け始めた。
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
院長
(
いんちょう
)
は、その
老人
(
ろうじん
)
と、
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
いだ
看護婦
(
かんごふ
)
とを
鋭
(
するど
)
く
一瞥
(
いちべつ
)
してからいかにも、こんなものを……ばかなやつだといわぬばかりに
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
証拠
(
しょうこ
)
として
今日
(
こんにち
)
あるミカンの
苗
(
なえ
)
にははじめ三出葉が
出
(
い
)
で、
次
(
つ
)
いで一枚の
常葉
(
じょうよう
)
(単葉)が出ていることがたまに見られ
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ラザフォードはそれに
次
(
つ
)
いで、放射性元素から出る放射線に、アルファ線、ベーター線およびガンマ線の三種類があることを明らかにしましたが
ロード・ラザフォード
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
「
春
(
はる
)
も
漸
(
やう
)
やく
一段落
(
いちだんらく
)
が
着
(
つ
)
いた」と
語
(
かた
)
つてゐた。そこへ
清
(
きよ
)
が
坂井
(
さかゐ
)
からの
口上
(
こうじやう
)
を
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
いだので、
御米
(
およね
)
は
夫
(
をつと
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
て
微笑
(
びせう
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
は
茶碗
(
ちやわん
)
を
置
(
お
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうした
着物
(
きもの
)
は、
山
(
やま
)
の
藤
(
ふぢ
)
の
纎維
(
せんい
)
で
織
(
お
)
つたものが
多
(
おほ
)
かつたので、
藤江
(
ふぢえ
)
のふぢを
起
(
おこ
)
すために、あらたへのといふ
言葉
(
ことば
)
を、
据
(
す
)
ゑたのであります。
次
(
つ
)
ぎの
歌
(
うた
)
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
彼の妻が十一時ごろに出かけて行つた時、それを生けて置いたままで、彼はそれつきり炭を
次
(
つ
)
がなかつたのだから。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
伊曾の手で鋭いメスの一撃が劉子の
頸部
(
けいぶ
)
に加へられた。劉子の端麗な
容貌
(
ようぼう
)
が音もなく彼の腕の中で失心して行つた。
次
(
つ
)
いで伊曾は自らの頸部を切り裂いた。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
多田院
(
ただのゐん
)
は
日光
(
につくわう
)
に
次
(
つ
)
ぐ
徳川家
(
とくがはけ
)
の
靈廟
(
れいべう
)
で、
源氏
(
げんじ
)
の
祖先
(
そせん
)
が
祀
(
まつ
)
つてあるから、
僅
(
わづ
)
か五
百石
(
ひやくこく
)
の
御朱印地
(
ごしゆいんち
)
でも、
大名
(
だいみやう
)
に
勝
(
まさ
)
る
威勢
(
ゐせい
)
があるから
天滿與力
(
てんまよりき
)
も
幅
(
はゞ
)
が
利
(
き
)
かなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
真向から平手でピシヤツと、
殴
(
なぐ
)
るやうな父の返事に、相手は暫らくは、二の句が、
次
(
つ
)
げないらしかつた。が、暫らくすると、太い渋い不快な声が聞え始めた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
まったく
夢想
(
むそう
)
もしなかった
出来事
(
できごと
)
に、おせんは、その
場
(
ば
)
に
腰
(
こし
)
を
据
(
す
)
えたまま、
直
(
す
)
ぐには二の
句
(
く
)
が
次
(
つ
)
げなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
その
次
(
つ
)
ぎには一度会つた女の名を成るべく忘れないやうにする。女の名を覚えてゐるのは兎角便利なものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
長
(
なが
)
き
沈默
(
ちんもく
)
に
次
(
つ
)
ぐに
僅
(
わづ
)
かこれだけの
言葉
(
ことば
)
でした、それも
時々
(
とき/″\
)
グリフォンの『
御尤
(
ごもつと
)
も!』と
云
(
い
)
ふ
間投詞
(
かんとうし
)
や、
絶
(
た
)
えず
海龜
(
うみがめ
)
の
苦
(
くる
)
しさうな
歔欷
(
すゝりなき
)
とに
妨
(
さまた
)
げられて
絶
(
た
)
え/″\に。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そういう理由から、私は覗き眼鏡の一端を、浴場の中へではなく、その
次
(
つ
)
ぎの
間
(
ま
)
になっている、大きな
姿見
(
すがたみ
)
のある、脱衣場にとりつけようと、決心したものであります。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
屡
(
しば/\
)
海底
(
かいてい
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
を
起
(
おこ
)
す
場所
(
ばしよ
)
に
接
(
せつ
)
し、そこに
向
(
むか
)
つて
大
(
おほ
)
きく
漏斗形
(
じようごがた
)
に
開
(
ひら
)
いた
地形
(
ちけい
)
の
港灣
(
こうわん
)
がそれに
當
(
あた
)
るわけであるが、これに
次
(
つ
)
いで
多少
(
たしよう
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
拂
(
はら
)
ふべきは、
遠淺
(
とほあさ
)
の
海岸
(
かいがん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
九年春、白龍庵
有司
(
ゆうし
)
の
毀
(
こぼ
)
つところとなる。夏建文帝
浪穹
(
ろうきゅう
)
鶴慶山
(
かくけいざん
)
に至り、
大喜庵
(
たいきあん
)
を建つ。十年
楊応能
(
ようおうのう
)
卒し、
葉希賢
(
しょうきけん
)
次
(
つ
)
いで卒す。帝
因
(
よ
)
って
一弟子
(
いちていし
)
を
納
(
い
)
れて
応慧
(
おうえ
)
と名づけたもう。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼
(
かれ
)
は
粟幹
(
あはがら
)
が
葺
(
ふ
)
き
上
(
あ
)
げられた
次
(
つ
)
ぎの
日
(
ひ
)
から二三
日
(
にち
)
近所
(
きんじよ
)
の
馬
(
うま
)
を
借
(
か
)
りて
田
(
た
)
の
傍
(
そば
)
の
畑
(
はたけ
)
から
土
(
つち
)
を
運搬
(
つ
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
次
(
つ
)
ぎに
竈
(
かまど
)
地獄を見た。これは地中の鬼がうめくような声を発して、
岩窟
(
がんくつ
)
の中から熱気を吐き出しているのである。その熱気で蒸したアンコのないまんじゅうがおいしかった。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
別
(
べつ
)
に
貴重
(
きちやう
)
の金石を
発見
(
はつけん
)
せず、唯黄鉄鉱の
厚層
(
こうさう
)
広
(
ひろ
)
く
連亘
(
れんたん
)
せし所あり、岩石は
花崗岩
(
みかげいし
)
尤も多く輝石安山岩之に
次
(
つ
)
げり、共に水蝕の
著
(
いちじ
)
るしき岩石なるを以て、
到
(
いた
)
る処に
奇景
(
きけい
)
を現出せり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
以上の諸名家に
次
(
つ
)
いで大正時代の市井狭斜の風俗を記録する
操觚者
(
そうこしゃ
)
の末に、たまたまわたくしの名が加えられたのは実に意外の光栄で、我事は既に終ったというような心持がする。
正宗谷崎両氏の批評に答う
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あやしまれるほど、
機略縦横
(
きりゃくじゅうおう
)
の
妙
(
みょう
)
をきわめ、手足のごとく、奇兵に奇兵を
次
(
つ
)
いでくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
詰
(
つま
)
り生涯の根気でそろ/\
自
(
みず
)
から節するの
外
(
ほか
)
に道なしと決断したのは、支那人が
阿片
(
あへん
)
を
罷
(
や
)
めるようなもので随分苦しいが、
先
(
ま
)
ず第一に朝酒を廃し、
暫
(
しばら
)
くして
次
(
つ
)
ぎに昼酒を禁じたが
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
次
(
つ
)
ぎに
余
(
よ
)
は、
宅前
(
たくまへ
)
の
新
(
あらた
)
なる
貝塚
(
かひづか
)
から、
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
ぬかと
問
(
と
)
うたが、
土方
(
どかた
)
は
首
(
くび
)
を
振
(
ふ
)
つて、
出
(
で
)
たらば
破片
(
はへん
)
でも
取
(
と
)
つて
置
(
お
)
けツてお
前
(
まへ
)
さんが
言
(
い
)
つたので、
隨分
(
ずゐぶん
)
氣
(
き
)
はつけたが、
何
(
なに
)
も
無
(
な
)
かツたといふ。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして気がついて見ると、も一つのしゃりこうべの
跡方
(
あとかた
)
もなく崩れてしまったのを見て嘆いた。が、その
次
(
つ
)
ぎにはまだ自分がこのようにがっしりした形をもっていることを何より喜んだ。
しゃりこうべ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
次
(
つ
)
ぎの日に、この新らしき湖を、分隊
毎
(
ごと
)
に分れて、
渉
(
わた
)
ったが、この時の絶景といったら、実に
筆紙
(
ひつし
)
にも
尽
(
つく
)
し難い、仰向いて見れば、四方の山々の樹々が皆
錦
(
にしき
)
を飾って、それが今
渉
(
わた
)
っている
雪の透く袖
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
お望み次第、いつ
何時
(
なんどき
)
でも用意の出来ている、今もいう甘ったるい渦巻型の肉饅頭だとか——そう言った料理の、暖めなおしたのや冷たいままのが
次
(
つ
)
ぎ
次
(
つ
)
ぎと運ばれる間に彼は宿屋の下男
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
次
(
つ
)
ぎは、昨日通った、南穂高・奥穂高・北穂高と
鮮
(
あざや
)
かにそれと仰がれる。
穂高岳槍ヶ岳縦走記
(新字新仮名)
/
鵜殿正雄
(著)
と言ってしまいましたから、お絹は二の矢が
次
(
つ
)
げないようになりました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
次
(
つ
)
ぎに
持統
(
ぢとう
)
、
文武
(
もんぶ
)
兩帝
(
りやうてい
)
は
藤原宮
(
ふじはらぐう
)
に
都
(
みやこ
)
したまひ、
元明天皇
(
げんめうてんのう
)
から
光仁天皇
(
くわうにんてんのう
)
まで七
代
(
だい
)
は
奈良
(
なら
)
に
都
(
みやこ
)
したまひ、
桓武天皇以來
(
かんむてんのういらい
)
孝明天皇
(
かうめいてんのう
)
まで七十一
代
(
だい
)
は
京都
(
けうと
)
に
都
(
みやこ
)
したまひたるにて、
漸次
(
ぜんじ
)
に
帝都
(
ていと
)
が
恒久的
(
こうきうてき
)
となり
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
が、それツ切り、どちらからも言葉の
次
(
つ
)
ぎ
端
(
は
)
がなかつた。
泡鳴五部作:01 発展
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
は
春枝夫人
(
はるえふじん
)
に
次
(
つ
)
いで
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
叱
(
しか
)
つていふのは
次
(
つ
)
ぎのこと——
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
心は
気息
(
いき
)
を
次
(
つ
)
ぐ
間
(
ま
)
も無く
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
この
二
(
ふた
)
つの
種類
(
しゆるい
)
はみなさまのおうちの
庭
(
には
)
でも、
公園
(
こうえん
)
や、
山
(
やま
)
や、どこへ
行
(
い
)
つても
見
(
み
)
られます。
次
(
つ
)
ぎには
樹木
(
じゆもく
)
は
葉
(
は
)
の
形
(
かたち
)
によつても
區別
(
くべつ
)
されます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
A院長
(
エーいんちょう
)
は、
居間
(
いま
)
で、これから一
杯
(
ぱい
)
やろうと
思
(
おも
)
っていたのです。そこへはばかるような
小
(
ちい
)
さい
跫音
(
あしおと
)
がして、
取
(
と
)
り
次
(
つ
)
ぎの
女中
(
じょちゅう
)
兼
(
けん
)
看護婦
(
かんごふ
)
が
入
(
はい
)
ってきて
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
またその
次
(
つ
)
ぎには
石
(
いし
)
を
組
(
く
)
み
合
(
あは
)
せて
棺
(
かん
)
を
造
(
つく
)
ることをしないで、
蓋
(
ふた
)
と
身
(
み
)
とは
別々
(
べつ/\
)
として、
石
(
いし
)
をくり
拔
(
ぬ
)
いて、
大
(
おほ
)
きな
棺
(
かん
)
を
造
(
つく
)
るように
進歩
(
しんぽ
)
して
來
(
き
)
ました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その
次
(
つ
)
ぎが
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
、その
時代
(
じだい
)
に
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
その
他
(
た
)
いろいろの
珍
(
めず
)
らしい
所
(
ところ
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
かれ、
又
(
また
)
良人
(
おっと
)
をはじめ
多
(
おお
)
くの
人達
(
ひとたち
)
にも
逢
(
あ
)
わせていただきました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
けれども、代助の精神は、結婚謝絶と、其謝絶に
次
(
つ
)
いで起るべき、三千代と自分の関係にばかり
注
(
そゝ
)
がれてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
真向から平手でピシャッと、
殴
(
なぐ
)
るような父の返事に、相手は
暫
(
しば
)
らくは、二の句が、
次
(
つ
)
げないらしかった。が、暫らくすると、太い渋い不快な声が聞え始めた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
本屋はかう言つたきり、あとの言葉も
次
(
つ
)
がないで、じつとチヤーチルの顔を見つめた儘ぼんやりしてゐた。小説家は幾らか手持不沙汰な思ひをしたらしかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのびっくりしている現場が写真にとられて、
次
(
つ
)
ぎの日の新聞に出ているのを私が見たんだから確かだ。
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
この
次
(
つ
)
ぎには
舟
(
ふね
)
が
空
(
あ
)
くだらう、どうせ
日
(
ひ
)
いつぱいには
歸
(
かへ
)
れまいから、ゆつくりして
行
(
ゆ
)
かうと、
下男
(
げだん
)
にさう
言
(
い
)
つて、
煙草
(
たばこ
)
をくゆらしてゐると、いつぱい
人
(
ひと
)
を
乘
(
の
)
せて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
何
(
いず
)
れにしても、我が国の医学は山脇東洋に
次
(
つ
)
いで、杉田玄白や前野良沢などによって正しい道に進んだと
云
(
い
)
ってよいので、その後続々と多くの医学者の出て来たのも
杉田玄白
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
『そんなに
押
(
お
)
すな』と
愛
(
あい
)
ちやんの
次
(
つ
)
ぎに
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
た
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
云
(
い
)
ひました。『
呼吸
(
いき
)
も
吐
(
つ
)
けやしない』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
秦
(
しん
)
晋
(
しん
)
燕
(
えん
)
周
(
しゅう
)
等に王とし、
其
(
その
)
甚
(
はなはだ
)
しきは、生れて
甫
(
はじ
)
めて二歳、
或
(
あるい
)
は生れて
僅
(
わずか
)
に二ヶ月のものをすら藩王とし、
次
(
つ
)
いで洪武十一年、同二十四年の二回に、幼弱の諸子をも封じたるなれ
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“次”の意味
《名詞》
「つぎ」を参照。
(出典:Wiktionary)
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
“次”を含む語句
次第
漸次
乱次
次序
途次
次郎
戸次
次高音
取次
次々
次中音
次元
宿次
御次
次郎左衛門
數次
次手
路次
野次
三次
...