“大名”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいみょう55.9%
だいみやう20.6%
たいめい11.8%
オホナ5.9%
だいめう2.9%
でえみょう2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いったい、税金って何に使うか知ってる?」と十五歳の姪に尋ねると、「ほら、大名だいみょう旅行ってあるじゃない、あんなのじゃないの」
生活 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
けれどもぼく故郷くに二萬石にまんごく大名だいみやう城下じやうかで、縣下けんかではほとんどふにらぬちひさまちこと海陸かいりくとも交通かうつう便べんもつとかいますから、純然じゆんぜんたる片田舍かたゐなか
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
その苦労はほとんど天下に大名たいめいをなしたものの、堅忍苦耐したくらいなもんだよ、その閲歴えつれきに対する報酬として、ただ、ひたすら
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大汝命などの名の一部分の意義は、大名持即多数の名称所有者の意であつて、名誉ある名「大名オホナ」を持つと言ふ意ではない様だ。事実色々の名を持つた神である。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
上杉うえすぎといふ苗字めうじをばいことにして大名だいめう分家ぶんけかせる見得みえぼうのうへなし、下女げじよには奧樣おくさまといはせ、着物きものすそのながいをいて、ようをすればかたがはるといふ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
權「するとお大名でえみょうは誠に疳癪持だ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)