“苗字”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうじ69.9%
めうじ28.9%
なまえ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町人ながら諸大名の御用達を勤め、苗字みょうじ帯刀たいとうまで許されている玉屋金兵衛は、五十がらみの分別顔を心持かげらせてこう切出しました。
「何、何んといふことだ。町方役人とは申せ、私も苗字めうじ帶刀を許されて居る身分ですぞ、——伯父が死んで、儲かるとは何事ツ」
「でもござりましょうが、それでは、手前どもの気が済みません。痛み入りまするが、せめておところとお苗字なまえだけは——。」