“帯刀”のいろいろな読み方と例文
旧字:帶刀
読み方割合
たてわき76.5%
たいとう14.7%
おはかせ2.9%
たちはき2.9%
たてはき2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、帯刀たてわきさまの奥さま嬢さまがたがお預けになりましたとき、おばあさま、——慶月院さまから、付いてゆけと申されましたので」
町人ながら諸大名の御用達を勤め、苗字みょうじ帯刀たいとうまで許されている玉屋金兵衛は、五十がらみの分別顔を心持かげらせてこう切出しました。
さわやかにもたげた頭からは黄金のかみが肩までれて左の手を帯刀おはかせのつかに置いてきっとしたすがたで町を見下しています。
燕と王子 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
六衛府の長官は、中納言で、衛門督えもんのかみであり、その下に、金吾、大夫、じょう帯刀たちはきなどの諸官がいる。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今再び水津本を検するに、水津光の弟政之助が今出川家の家人斎藤帯刀たてはきの養子となつて、子平蔵をまうけた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)