原始のすがたから、徐々に、人間のすむ大地へ。 坂東平野は、いま、大きく、移りかけていた。 ——ために、太古からの自然も、ようやく、あちこち、痍だらけになり、まぬがれぬ脱皮を、苦悶するように、この大平原を遠く繞る、富士も浅間も那須ヶ岳も、硫黄 …
著者 | 吉川英治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「小説公園」六興出版社、1950(昭和25)年新春号~1952(昭和27)年2月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約7時間47分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12時間58分(300文字/分) |