“白痴”のいろいろな読み方と例文
旧字:白癡
読み方割合
ばか29.1%
こけ26.1%
はくち22.4%
たわけ12.7%
たはけ3.7%
あはう0.7%
うつ0.7%
あほう0.7%
うつけ0.7%
おめでた0.7%
きちがひ0.7%
しれもの0.7%
たわ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は早や、夜がものにえると谷の底じゃ、白痴がだらしのない寐息も聞えなくなると、たちまち戸の外にものの気勢がしてきた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我ながらこの間抜々々した恰好、白痴が虫歯を押さえている手付きにもさながらで、ほとほと自分がいやになってきた。とたんに
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
めしい石門を潜ってだらしなく迷い込む瞬間から、私も一人の白痴のようにドンヨリしてしまう精神状態が気に入ったり、それに私は
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「二年越行儀作法を仕込んで居るのに、まだ武家の家風を呑込めぬとは、何んとした白痴だ。裸体で碓氷の山の中で暮した時とは違う」
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
加之文学者怠慢遊惰張本となすおせツかいは/\怠慢遊惰天啓ふをらざる白痴なり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
白痴泣出しさうにすると、めしげに流盻ながら、こはれ/\になつた戸棚から、つたのを取出して手早白痴につけた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それを再び使者をもって我らに強制なされようとはいよいよもって白痴けな振る舞い。ただただ呆れるばかりでござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
白痴はどんよりした目をあげて膳の上をめていたが
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「よも、白痴ではあるまいに。ジロジロと、不気味な奴だ」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
依頼というは他でもない。お前はそういう人間だから——平ったく云やあ白痴いから皆の者が油断してどんな所へはいって行こうと叱る者もなけりゃ怪しむ者もない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然し何うも、郡視学も郡視学ではありませんか? ××さんにそんな莫迦な事のあらう筈のない事は、くも瘋癲白痴でない限り、何人の目も一致するところです。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「さればさ、城下の者が板女の噂をしておるにつけ込んで、人をぼうとする白痴所為かも知れませんぞ」
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
侍「イヤ余程白痴けた奴だ、いて斬られたいというならば斬って遣る」