“しれもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曲者32.3%
白徒15.4%
痴者13.8%
痴漢7.7%
痴人3.1%
好色漢3.1%
悪徒1.5%
惡漢1.5%
佞者1.5%
兇徒1.5%
巧者1.5%
悪漢1.5%
悪物1.5%
惡漢者1.5%
横着者1.5%
狂人1.5%
狂妄1.5%
癡人1.5%
白物1.5%
白痴1.5%
白痴者1.5%
白者1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは存外、甲羅をへた曲者、なかなか油断はなりません。——金吾はおぼえず杖に仕込んである了戒をにぎりしめてそう思う。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに彼はこの志士が血の涙の金を私費して淫楽り、公道正義を無視して、一遊妓の甘心を買う、何たる烏滸白徒ぞ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
是が彼の最初の失敗で、学校側の人達は佐藤を忘恩の痴者った。斯ういう悪声はを追うて一般に拡がるものである。
「寺へ入って和尚のような真似をしておるが、あの痴漢のことじゃ、どんな用心をしておるかも判らん」
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
浅黒いながら渋気の抜けたる顔にかかれる趣きは、年増嫌いでもめずにはおかれまじき風体、わがものならば着せてやりたい好みのあるにと好色漢が随分頼まれもせぬ詮議ではすべきに
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
庫裡の、上りがまちに、腰を下ろして、いずれ、悪徒らしいかごかきを相手に、これも寒さぎの、冷酒をかぶっていた、がに股の吉が——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
が、すでに魂魄を地獄の闇に投げ入れてしまった二人の悪徒、そのおもかげを見わけることが出来たかどうか?
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
見定めざりしは殘念なれども江戸の中にさへ居らば尋ぬるにも便りよしながら彼奴惡漢なれば其方と
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
學び得て覺えある惡漢なれ共不意と云多勢にて押伏られし事故汚面々々召捕れけり斯て又友次郎は其朝馬喰町の旅宿を寅刻に立出て板橋の方へり吾助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
嫁にと強談致してまいった奴じゃ。それを手きびしくねつけられたので、さてこそ左様な狼藉を加えたのであろう。くき佞者め、隣藩の指南番とて用捨なろうか
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
通信の安固と秘密。之がなくなつて誰か日本を文明と云はうぞ。あいつは文明を破壊する兇徒だ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
しげにらむる常の樣子と打つて變りし、さてもすげなき捨言葉に、冷泉しくは思へども、流石巧者、氣をさず
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
けれどもお前も知っている通りあの如来衛門の悪漢めは、私にとっては商売の敵じゃ! 何故かというにあの男は、自分が男を売りたさに、達者だなどと云われたさに
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
オヽ其男御眼にかゝろうと珠運立出、つく/″\見れば鼻筋通りて眼つきりゝしく、張りて一ト癖にある悪物すり寄せて肩怒らし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
れ無く撲殺し村方を逐轉して江戸へ出小川町竹田長生院方へ奉公に住込み奉公中竊鼠々々物を其後麹町へ醫業を開き一時僥倖を得ると雖も病家も無なりしより惡漢者めて博奕宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
狂人よという者は地獄の火に干るべしとある(馬太伝五章二十二節)即ち「我れ汝等に告げん、すべて人の言う所の虚しき言は審判の日に之を訴えざるを得じ」
どうぞ、これより以上に懺悔することを、おゆるし下さい。私たち二人はフカの餌食になる価打しか無い、狂妄だったのですから……。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
されど我が知らぬ猶太の翁のかた持ちて、かの癡人と爭ひしも、おなじ物ずきにやあらん。
恐ろしきを見張り、「爾は昨日黒衣がために、射殺されたる野良犬ならずや。さては妄執晴れやらで、わが酔臥せし著入り、をなさんず心なるか。阿那嗚呼白物よ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「さればさ、城下の者が板女の噂をしておるにつけ込んで、人をぼうとする白痴所為かも知れませんぞ」
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いをませ、この白痴者! ここをいずこと心得ておるのだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濁醪引掛ける者が大福頬張る者を売色かす者が女房にデレる鼻垂る、之れ皆きをきをらざる烏滸白者といふべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)