“痴漢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しれもの38.9%
ちかん33.3%
たわけ11.1%
たはけ5.6%
ばか5.6%
バカモノ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それでも、貴様、人間か、僧侶かっ。なんのざまだっ、馬鹿っ、仏法千年の伝統を蹂躙じゅうりんする痴漢しれものめ! こうしてやる!」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬼のような深山は、赤外線利用の技術を悪用して、それまでにも、人の寝室をひそかに写真にとっては、打ち興じていたという痴漢ちかんです。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蟠「ソーレ見ろ、三百両どうだ、手前得心で印形をしたではないか、痴漢たわけめ……蟠作これへ出ろよ、百金を持って来たからお村を返せと云うが返して遣るか」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
僕のフレンドであつた間はそんな痴漢たはけぢやなかつた、して見りや発狂したのじや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ぼつちやんがアノうもながいダレまくあひだちやんとおひざへ手をせて見てらつしやるのは流石さすがうもおちがひなさるツてえましたら親方おやかたがさうひましたよ、それ当然あたりめえよおまへのやうな痴漢ばかとはちが
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
夫が妻の辛苦を余処よそに見て安閑あんかんたるこそ人倫の罪にして恥ず可きのみならず、其表面を装うが如きは勇気なき痴漢バカモノと言う可し。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)