“載”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
86.9%
ざい4.2%
のせ1.9%
さい1.4%
0.8%
のす0.8%
0.6%
いただ0.6%
すなは0.6%
のっ0.6%
のり0.6%
0.3%
いたゞ0.3%
0.3%
すなわ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君には解るまいが、この病気を押していると、きっと潰瘍になるんだ。それが危険だから僕はこうじっとして氷嚢をせているんだ。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
張飛としてけだし千の一遇といおうか、優曇華の花といおうか、なにしろ志を立てて以来初めて巡り合った機会といわねばなるまい。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
られ恥を世の中へしてゐても大事ないかとりの言葉も無理ならず此方も是を婚姻邪魔なす者の所爲と知ねば彼奸計
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしそれ、その冷露に美玉の屑末を混じて、朝な朝なご服用あらんか、陛下の寿齢は百を加え、御艶もいよいよ若やいでまいるにちがいありません
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今いった手型の写真が明日あらゆる新聞にます。そうするとこの手は、仏蘭西中は無論のこと、二日後には欧羅巴全体に知れわたりますからね。
は作り物ゆゑ、おほかたは農商家毎に是をふ。さればるものによりて大小品々あれども作りやうは皆同じやうなり、名も又おなし。大なるを里俗に修羅といふ、大石大木をのするなり。
家財道具をんだ荷車が毎日のように日光街道、甲州街道をごろごろ、ごろごろ、いやもう、早鐘一つで誰も彼も飛び出す気だ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けさ着いた停車場の建物をすぐ眼のまえに見せて、鬱金木綿の筒っぽのどてらのようなものに尨大な毛の帽子をいた支那人の御者が、車輪から車体から座席
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
已来秋稼に至り風雨ひて五穀豊かにれり。此れち誠をし願をくこと、霊貺答ふるが如し。れ、載ち惶れて以てみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これで案内社へ入った理由が判ったね次に、学校へ行ったのは、日記を調べて覚えた、善太郎という弟の学友の名前だ、名簿を見ると、『中岡進二郎、保証人実兄中岡徹雄』とてあったのだ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
(字彙)禹王水をし時たる物四ツあり、水にはには車、には、山には。(書経註)しかれば此といふもの唐土の上古よりありしぞかし。
ク八石ヲセテ、一人ニテスヲ得ベシ。前ハ牛頭ノ如シ。マタ、大車アリ、四人ヲ用イテ、十石ヲ推載ス。シ木牛流馬ニエルモノカ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
醫者さな手鞄を一つつて帽子をちよつぽりいてた。手鞄勘次大事相つた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
膝にきたる骨太の掌指は枯れたる松枝ごとき岩畳作りにありながら、一本ごとに其さへも戦〻顫へて一心に唯上人の一言を一期の大事と待つ笑止さ。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「酔筆匇匇報故国。乃生載衣語偏繁。遥知阿母多喜色。今日天涯添一孫。」〔酔筆匇匇故国ニ報ズ/チ生マレセ語ニ繁ナリ/遥カニ知ル阿母ノ喜色多キヲ/今日天涯一孫ヲ添フ〕の絶句にその喜びを
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)