“載”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
87.0%
ざい4.2%
のせ1.9%
さい1.4%
0.8%
のす0.8%
0.6%
いただ0.6%
すなは0.6%
のっ0.6%
のり0.6%
0.3%
いたゞ0.3%
0.3%
すなわ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君には解るまいが、この病気を押していると、きっと潰瘍かいようになるんだ。それが危険だから僕はこうじっとして氷嚢をせているんだ。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
張飛としてけだし千ざいの一遇といおうか、優曇華うどんげの花といおうか、なにしろ志を立てて以来初めて巡り合った機会といわねばなるまい。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のせられ恥を世の中へさらしてゐても大事ないかといかりの言葉ことばも無理ならず此方も是を婚姻こんいん邪魔じやまなす者の所爲しわざと知ねば彼奸計かのかんけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしそれ、その冷露に美玉の屑末しょうまつを混じて、朝な朝なご服用あらんか、陛下の寿齢じゅれいは百さいを加え、御艶おんつやもいよいよ若やいでまいるにちがいありません
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今いった手型の写真が明日あらゆる新聞にます。そうするとこの手は、仏蘭西フランス中は無論のこと、二日後には欧羅巴ヨーロッパ全体に知れわたりますからね。
そりは作りやすき物ゆゑ、おほかたは農商のうしやう家毎いへごとに是をたくはふ。さればのするものによりて大小品々あれども作りやうは皆同じやうなり、名も又おなし。たゞ大なるを里俗に修羅しゆらといふ、大石大木をのするなり。
家財道具をんだ荷車が毎日のように日光街道、甲州街道をごろごろ、ごろごろ、いやもう、早鐘一つで誰も彼も飛び出す気だ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けさ着いた停車場ワグザルの建物をすぐ眼のまえに見せて、鬱金うこん木綿の筒っぽのどてらのようなものに尨大な毛の帽子をいただいた支那人の御者が、車輪から車体から座席
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
この已来このかた秋稼しうかに至り風雨ついでしたがひて五穀豊かにみのれり。此れすなはち誠をあらはし願をひらくこと、霊貺りやうきやう答ふるが如し。すなはおそれ、載ち惶れて以てみづかやすみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これで案内社へ入った理由わけが判ったね次に、学校へ行ったのは、日記を調べて覚えた、善太郎という弟の学友の名前だ、名簿を見ると、『中岡進二郎しんじろう、保証人実兄中岡徹雄てつお』とのってあったのだ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
そり(字彙)禹王うわう水ををさめし時のりたる物四ツあり、水にはふねりくには車、どろにはそり、山にはかんじき。(書経註)しかれば此そりといふもの唐土もろこしの上古よりありしぞかし。
ク八石ヲセテ、一人ニテスヲ得ベシ。前ハ牛頭ノ如シ。マタ、大車アリ、四人ヲ用イテ、十石ヲ推載ス。ケダシ木牛流馬ニナラエルモノカ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
醫者いしやちひさな手鞄てかばんを一つつてふる帽子ばうしをちよつぽりいたゞいてた。手鞄てかばん勘次かんじ大事相だいじさうつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
膝にきたる骨太の掌指ゆびは枯れたる松枝まつがえごとき岩畳作りにありながら、一本ごとに其さへも戦〻わな/\顫へて一心に唯上人の一言を一期いちごの大事と待つ笑止さ。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「酔筆匇匇報故国。乃生載衣語偏繁。遥知阿母多喜色。今日天涯添一孫。」〔酔筆匇匇故国ニ報ズ/すなわチ生マレすなわセ語ひとえニ繁ナリ/遥カニ知ル阿母ノ喜色多キヲ/今日天涯一孫ヲ添フ〕の絶句にその喜びを
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)