“ざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ザイ
語句割合
54.5%
17.0%
9.1%
3.4%
3.4%
3.4%
2.3%
2.3%
骰子1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いそがしい夏場だけ、高崎のざいから飯炊きの婆さんがよく働きに來てゐた。目が惡いので、いつも孫ぐらゐの小娘を連れてきてゐた。
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
人一倍したゝかな魂と力を持つた半兵衞を討ち取る望もなく、心ならずも折を狙つて月日を過してゐるうち、昨夜といふ昨夜こそは、まことに千ざいぐうの時節到來
わが越後のごとく年毎としごと幾丈いくぢやうの雪をなんたのしき事かあらん。雪のためちからつくざいつひやし千しんする事、しもところておもひはかるべし。
糟谷かすやはつくづくと、自分が過渡期かとき中間ちゅうかん入用にゅうようざいとなって、仮小屋的任務かりごやてきにんむにあたったことをやんだ。なみだがいつのまにかまぶたをうるおしていた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
首卷くびまきのはんけちにわかにかげして、途上とじよう默禮もくれいとも千ざい名譽めいよとうれしがられ、むすめもつおや幾人いくたり仇敵あだがたきおもひをさせてむこがねにとれも道理だうりなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
下頭億万遍げとうおくまんべんざい消業しょうごう
下頭橋由来 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そう仰有おっしゃれば申上げてしまいますが、実はこの金さんはモルヒネざいの中毒患者ですよ」
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
木やり音頭取おんどとり五七人花やかなる色木綿いろもめん衣類いるゐ彩帋いろがみざいとりて材木の上にありて木やりをうたふ。
……ヘヘ……まだまだビックリなさるお話が御座りまする。その振袖娘の振る骰子が、内部なか錘玉おもりの付いたマヤカシ骰子ざいと言う事実を
お熊さんの振るカラクリ骰子ざいが、どうやら本職の博奕打の眼に掛かって来たと思うと、一身一家の破滅を恐れた継母が惜し気もなく毒薬を粥に交ぜて殺いたもので、大事な御縁談、金の蔓の一人娘も
一たい、この思いあがったちょこざいきわまる科学を過信し、あの、生をけて以来頭上にいただいてきた大空へ、図々しくもぬけぬけと舞い上ったりしてもいいものだろうか。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
ドブざい験示げんじを使うという評判が立って、バッタリと淋れてしまった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あに、はい、墓さ苞入つといりに及ぶもんか、手間ざいだ。また誰も見ていねえで、構いごとねえだ、といての。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)