“骰子”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さい45.5%
さいころ43.2%
ざい2.3%
とうし2.3%
サイコロ2.3%
サイツ2.3%
ダイス2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“骰子”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア50.0%
社会科学 > 経済 > 経済学・経済思想28.6%
社会科学 > 法律 > 法律25.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
猶詳しく省察すれば輾轉して休まざる一の骰子さいの或は一を示し或は六を示して居るやうなもので、本是一個物である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
骰子さい転ばしをするもあれば花をもてあそぶもあり、随分立派な人でも喰物くいものけ位はやって居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
意志の力と自由によつて、宇宙が自分に都合よく、プロバビリチイの骰子さいころの目が、思ひ通りに出ることを信じてゐる。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
人生の明暗喜怒哀楽をのせて転々ところぶ人生双六の骰子さいころはかくて感激にふるえる両君の手で振られて、両君は西と東に別れて
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「……ヘヘ……まだまだビックリなさるお話が御座りまする。その振袖娘の振る骰子が、内部なか錘玉おもりの付いたマヤカシ骰子ざいと言う事実を存じておりまするのは今の処、広い博多に私一人かと存じますので……」
お熊さんの振るカラクリ骰子ざいが、どうやら本職の博奕打の眼に掛かって来たと思うと、一身一家の破滅を恐れた継母が惜し気もなく毒薬を粥に交ぜて殺いたもので、大事な御縁談、金の蔓の一人娘も、背に腹は代えられぬとは申せ、最初からその覚悟でお熊さんを育てたもので御座いましょうか。
が、運命へ向って骰子とうしを振る気もち——とでもいおうか、底に悲壮な一大決意がよこたわっているのは事実で、こればかりは、いかに老練な飛行家でも、その一つひとつの飛行ごとに新しく経験するところの内的動揺であるに相違ない。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「さようで……蔵元屋のお熊は天下御法度の袁彦道の名人で御座いました。花札、骰子サイコロ、穴一、銭占、豆握り、ヤットコドッコイのお椀冠せまで、何でも御座れの神がかりで……」
だん池谷いけのやしんらう骰子サイツ頭上づじやうにかざして禮拜らいはいする。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
骰子ダイスを振るマドロス、日本語を喋る日本人、絞るやうな笑ひ声、ときどき酒場一杯の喚声が、同じ不図したハズミによつて、鶏小屋のやうなケタタマシイ物音に蒸れたりするが、それでも僕は驚くばかり安心して、僕の孤独ひとりを噛みしめてゐる。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)