“骰子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいころ43.5%
さい43.5%
ざい2.2%
とうし2.2%
サイコロ2.2%
サイツ2.2%
シャイツ2.2%
ダイス2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
骰子さいころだのルーレットだのトランプだの将棋だのドミノだのいうものは、そんな目的のために猶太ユダヤ人が考え出して世界中に教え拡めたものである。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はいかにチベットでもそんな事はあるまいと思いましたが、それは非常なものでお寺の中で公然骰子さいを転がして博奕ばくちをやって居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
……ヘヘ……まだまだビックリなさるお話が御座りまする。その振袖娘の振る骰子が、内部なか錘玉おもりの付いたマヤカシ骰子ざいと言う事実を
運命へ向って骰子とうしを振る気もち——とでもいおうか、底に悲壮な一大決意がよこたわっているのは事実で、こればかりは、いかに老練な飛行家でも
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「さようで……蔵元屋のお熊は天下御法度の袁彦道の名人で御座いました。花札、骰子サイコロ、穴一、銭占、豆握り、ヤットコドッコイのお椀冠せまで、何でも御座れの神がかりで……」
だん池谷いけのやしんらう骰子サイツ頭上づじやうにかざして禮拜らいはいする。ぼくなど麻雀マージヤンはしばしば細君さいくん口喧嘩くちけんくわ種子たねになるが、これが臨戰前りんせんまへだときつと八わるい。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
もう一つは自分が荘家チョワンチャになったときに、骰子シャイツの目をごまかして、自分の前の十七憧の比較的左端にある二枚又は四枚にかくしてある飜牌ファンパイをとることである。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
骰子ダイスを振るマドロス、日本語を喋る日本人、絞るやうな笑ひ声、ときどき酒場一杯の喚声が、同じ不図したハズミによつて、鶏小屋のやうなケタタマシイ物音に蒸れたりするが
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)