“細君”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さいくん82.4%
かない4.4%
おくさん2.2%
かみ2.2%
おかみ1.1%
おとき1.1%
かみさま1.1%
かみさん1.1%
つま1.1%
にょうぼう1.1%
(他:2)2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“細君”を含む作品のジャンル比率
文学 > 中国文学 > 小説 物語3.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
斯くして持ち込まれた水は、細君さいくん女中じょちゅうによって金漿きんしょう玉露ぎょくろおしみ/\使われる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「お美津みつ、おい、一寸ちよつと、あれい。」とかた擦合すりあはせて細君さいくんんだ。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
手帛ハンケチはその朝紳士の細君かないが、恩にせながら箪笥の底から態々わざ/\取り出して呉れたものだつた。
独逸人はかう言つて、自分の細君かないや娘やに有島氏を紹介した。娘はやはり美しかつた。
なあ難波君、学問の出来でく細君おくさんは持つもんじゃごわはん、いやさんざんな目にあわされますぞ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
何でもあんな細君おくさんをと、独身ひとりものはなほの事。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
あの先生さへ優しくして呉れたら、何も私は東京などへ行きもしないのに、と考へても見たが、又、今の身分ぢや兎ても先生のお細君かみさんなどに成れぬから、矢張三年行つて来るが第一だとも考へる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あの先生さへ優しくして呉れたら、何も私は東京などへ行きもしないのに、と考へても見たが、又、今の身分ぢや兎ても先生のお細君かみさんなどに成れぬから、矢張三年行つて來るのが第一だとも考へる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「どうの、こうのって、大将、彼奴の細君おかみさんが」声を落して、「男をれて来てるのだぜ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
保険は去年の暮に、以前横浜で懇意にして居た男が、勧誘員になって訪ねて来て、って這入れと勧めるから、両人共ふたりとも加入はいりました、其時、細君おときが、保険をつけると殺される事があると言ったのが原因もとで、大喧嘩をして、お叱りを受けたことがあります。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
淵瀬の以前むかし知らぬ人も気の毒がり、水臭からぬ隣の細君かみさま、お秋が提ぐる手桶の、重さうなるを、助けて運びくるる事もあり。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
火が出ると、間も無く近所に居たと云う、亭主の勝次郎は、駆けつけて来たが、細君かみさんのお時の姿が見えない。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
一生の重荷となれば、憎くもなり、はふりだしたくなる方が道理で、これは『細君つま』であるからの退屈ではない。花火的の情熱の對手あひてなら、猶更その負擔と欠伸は早く來る。
こんな二人 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「なにって、家の旦那さまが、家の細君にょうぼうの往くさきぐらい、聞いたっていいじゃないかとおっしゃるのだよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「どうもしねえが、聞いたっていいじゃねえか、家の細君にょうぼうの往くさきぐらい聞いたっていいじゃねえか」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
君がなにを言いたいのか、よく判ったよ。……俺に言わせると、危険なのは君の情況シチュエシヨンでなくて君が本気で細君フラウを愛しはじめたことなんだ。君がひとりで逃げようとするなら、それは実に易々たる問題なんだからな。……むかし、虚無ニヒルの向うに何があるかという幼稚な議論をしたことがあったな。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「早瀬の細君レコはちょうど(二十はたち)と見えるが三だとサ、その年紀としで酸漿を鳴らすんだもの、大概素性も知れたもんだ、」と四辺あたり近所は官員つとめにんの多い、屋敷町の夫人おくさま連が風説うわさをする。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)